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7.MARPOL 73/78及び関連コードの解釈及び改正

 

MARPOL 73/78附属書IVの見直し

 

7.1 当委員会は、MEPC 40で附属書IVの見直しについての通信部会の報告書(MEPC 40/8/4)を審議し、この件をMEPC 41で更に審議すると合意したことを想起した。

 

7.2 当委員会は、MEPC 40 での決定に従い、多くの加盟国が附属書IVをいまだ批准しない理由を質すための短い調査表を事務局が用意してこれを1997年12月2日付MEPC/Circ.338で回章したことを銘記した。これに関し、当委員会は附属書IVを受諾していない加盟国に対し、この調査表への返答の概要を本年11月のMEPC 42による審議のために十分な時期に準備できるよう、1998年6月末以前の出来るだけ早い時期にこの調査表に記入して機関に送付するよう求めた。

 

MARPOL要件のFPSOs及びFSUsへの適用

 

7.3 当委員会は、前回会合で浮体式油製造・貯蔵・荷卸施設(FPSOs)及び浮体式貯蔵施設(FSUs)へのMARPOL要件の適用を明らかにするため、これら施設についての問題を高い優先順位でさらに審議するよう合意したことを想起した(MEPC 40/21、パラグラフ18.7)。

7.4 当委員会はFPSOs及びFSUsの数が近年顕著に増加してきており、このような施設の急速な開発を取り巻く現状をUNCEDのアジェンダ21の予防的アプローチの指導原則及び決議MEPC.67(37)の下で検討することが重要であると銘記した。

 

7.5 国際石油作業探鉱生産者評議会(E&Pフォーラム)はその文書MEPC 41/7/2の中で、資源開発の範疇にあるFPSOs及びFSUsに規制をかけることは沿岸国の問題であり、MARPOL 73/78の規定は概ね関連しないとの見解を保持した。E&Pフォーラムは、MARPOL要件のFPSOs及びFSUsへの現在の適用が不確実性及び混乱につながり、これにより海洋環境がより大きな油排出による汚染の危険にさらされているとの証拠はないと述べた。

 

7.6 グリーンピース・インターナショナルは、その文書MEPC 41/7/3の中で、MARPOLに関連してのFPSOsのステータスの法的及び技術的分析を提供し、当委員会に対し、MEPC 33で述べられた「MARPOL 附属書IのFPSOsへの適用の完全な包含を考察すべき」(MEPC 33/20、パラグラフ6.16)という委員会の意図を遂行するよう要請した。

7.7 何人かの代表が、技術的な問題を考察すべきであり、この問題はさらに検討すべきであるとの見解を表明した。他の代表は、この問題は前回の会合で適切に処理されたと考えた。様々な見解を審議し、当委員会はBLG小委員会にこの問題を扱うよう指示することに合意し、その作業の考慮事項を以下のように用意した。

 .1 MARPOL 73/78附属書Iの中でFPSOs及びFSUsに適用できる規則を、それらの規則の承認された解釈を含め特定する。

 .2 適用できない規則及び関連する承認された解釈を特定する。

 .3 規則のうち、その適用があやふやなものを特定し、そのような適用について、そのあやふやさの性質にそった勧告を作成する。

 

 

 

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