アジェンダ21の第17章及び第19章に起因する事項
5.7 当委員会はWWFがその提出文書MEPC
41/5及びMEPC 41/INF.8の中で、石炭、油、ガス、廃物その他の有機物を燃やした際に生成されるポリアロマティック・ハイドロカーボン(PAHs)の潜在的危険性を説明したことを銘記した。WWFは船舶からの油の放出を削減してついには無くすことを推奨し、これを達成するため船舶に関する国際規則を最新化すべきであるとした。当委員会は、MARPOL
73/78の目的に従って既存規則のより厳格な執行の必要性及び海運からのPAHsの投入量を削減し、最終的には無くすための更なる方策の必要性を検討するよう請われた。
5.8 当委員会は、PAHsの排出が環境に悪影響を及ぼすとは考えるが、海運がそのような汚染の主要な原因ではないとの見解を銘記しつつ、将来の会合に更なる情報を提出するようWWFに要請した。
5.9 当委員会はまた、WWFがその文書MEPC
41/5/1及びMEPC 41/INF.9により、汚染物質放出移送登録(PRTRs)として知られる環境モニタリング及び報告登録及びその海運産業への適用可能性についての情報を提供したことを銘記した。そのようなシステムの必要性は、アジェンダ21の中で推奨され、関連するガイドラインがOECDにより開発されてきた。
5.10 当委員会は、PRTRsの有用性を認識するとともに、その組織及び作業方法のガイドラインが適切な手続を示していると認め、WWF及び利害関係締約国に更なる情報と提案を当委員会のガイドラインに従って提供するよう求めた。
5.11 討議の中で何ヶ国かの代表がIMOの活動の現状を持続可能な開発委員会に通知することの必要性を指摘し、当委員会は事務局に対して当委員会の活動についての報告書の案文を準備し、1999年のCSD会合に提出することを目指してMEPC
42に審議のために提出するよう指示することで合意した。
海洋汚染国際シンポジウム
5.12 当委員会は、IAEA主催、UNESCOのIOC、UNEP及びIMO後援、地中海科学開発国際委員会(CIESM)協賛で1998年10月5日から9日までモナコで開かれる海洋汚染国際シンポジウムに関する文書MEPC
41/INF.7を銘記した。
5.13 これに関連し、当委員会は当該シンポジウムが、海洋についてのより大きな認識を呼び起こすことを主目的として国連定期総会決議49/131により宣言された1998年国際海洋年に貢献する関連国連機関による多くの共同活動の一つであることを銘記した。加盟国政府はこのシンポジウムを支援するよう請われた。