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5. UNCEDのフォローアップアクション

 

沖合での石油及びガス掘削による汚染の防止

 

5.1 当委員会は、WWFがその提出文書MEPC 41/5/2及びMEPC 41/INF.10の中で、沖合での石油及びガス掘削産業における環境上最適な慣行、究極的には排出量をゼロとするよう立案された重要なイニシャチブについての情報を提供した。国際的及び国家的な見通しと政府、産業、及び独立組織に起因するイニシャチブを審議した。WWFは、環境上最適な慣行の採択を確保するため、地域レベルでの国際協力を行う事を推奨した。

 

5.2 これに関連し、当委員会は化石燃料と気候の保護:炭素理論についてのグリーンピース提出文書(MEPC 41/5/3、MEPC 41/INF.11)を銘記した。グリーンピースはこれら文書の中で、炭素理論の解析を示して化石燃料の使用と気候変動の相互関係を説明し、当委員会に沖合での石油及びガス掘削による汚染の防止についての審議においてこの解析結果及び関連推奨事項を考慮するよう求めた。

 

5.3 当委員会はまた、オランダより、同国ノードウィックにおいて1997年11月17日から20日にかけて同国及びブラジルにより開催された沖合での石油及びガス掘削における環境慣行に関する専門家会合の結果を通知された(MEPC 41/INF.29)。

 

5.4 当委員会は、当該専門家会合の主な結論の一つに「沖合の石油及びガス採掘の持続可能な開発」という構想があり、採掘は各国及び興味を持つ組織により用意されるであろう沖合石油及びガス掘削における環境上最良な慣行ガイドラインの共同開発を通じて達成され得る事を銘記した。

 

5.5 当委員会は意見交換の結果、産業界及び興味を持つ締約国がオランダでの専門家会合の結論通り、「沖合石油及びガス掘削における環境上最良な慣行ガイドライン」を作成する必要を認め、この問題を将来の会合の議題に維持する事に合意した。加盟国及び関心のある組織は当委員会に対し審議のためこの問題に関する書簡を提出するよう招請される。

 

5.6 当委員会は、石油技術者協会の石油及びガスの採掘及び開発における健康、安全及び環境に関する第4回2ヶ年技術会議が1998年6月7日から10日の間カラカスにおいて開かれる事を銘記し、当該会合の主要国及び関心のある組織が結果についての情報をMEPC 42に提出するよう招請した。

 

 

 

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