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1.3 事務局長は出席者への歓迎挨拶の中で、1998年が国連総会により国際海洋年として宣言されたこと、さらに、機関がかつて呼ばれた「政府間海事協議機関」を設立する条約の採択50周年にあたることを銘記した。

 

1.4 事務局長は、長年にわたり、機関の作業の重点が新規則の策定からそれら規則の適切な実施に移ってきたことを述べ、海上安全及び汚染防止における港の役割を特に強調した。彼はこれに関連し、港湾における受入施設の提供は必要不可欠であり、各締約国にはMARPOLの要件に従い、船舶に対し施設を用意して受入施設の有用性を提供する義務があることを強調した。彼は、当委員会が今会期に集中的に議論するよう望まれている現在の深刻な世界的問題、すなわち、ダーティー・バラスト、廃油及び廃棄物の受入施設が不十分であるという問題を協調した。

 

1.5 事務局長は、バラスト水管理、船底防汚塗料の使用による有害影響の問題、OPRC条約の下でモデル訓練コースに関して実施されている現在の作業等、当委員会の作業の多様な面での進展及び発展途上国を支援するための技術的協力の努力に注意を促した。後者に関連して、彼は特に第2次5ヶ年計画が準備されている東アジア海計画に言及した。

 

1.6 議長は開会宣言の中で、不十分な廃棄物受入施設の問題を処理する緊急の必要性に関する事務局長によるコメントを強く支持し、当委員会においてこの問題について満足できる成果を得ることの重要性を強調した。

 

1.7 安全かつコスト効果の高い方法で船舶による汚染から海洋環境を守るというMEPCの目的を達するために当委員会の支援を求め、彼は、将来の世代のために美しく健康的な海洋を確保するための、全世界の人々に対する当委員会の責任の大きさを銘記した。議長は、当委員会の作業を共同で協調した方法で行うことの重要性を強調し、自身の役割は主として委員会のゴールの達成にむかってこれを助け、相談に乗り、励ますことと考える旨述べた。

 

1.8 当委員会は、各国代表の信任状は正当かつ適正であるとの事務局長の報告を銘記した。

 

1.9 当委員会で採択された今会合の議題は、各議題項目のもとで検討された書類の一覧表とあわせて付録1に記載してある。

 

 

 

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