2.海難おける人的要素の役割
2.1 当委員会は人的要素及び総合安全性評価に関するMSC/MEPC合同作業部会がMSC
68の会期中に開かれ、同合同作業部会の最終報告書(MSC
69/13)がMEPC 40及びMSC 69に審議のために提出されたことを想起した。しかしながら、重い作業負荷と時間の不足により、当委員会は人的要素に関する問題の審議をMEPC
41に延期する決定を下した。
2.2 当委員会は、同合同作業部会の報告書をMEPC
41/2に従って審議し、同報告書を概ね承認し、以下のパラグラフに示される行動をとった。
SOLAS第IX章及びISMコードの改正
2.3 SOLAS 第IX章及びISMコードの改正提案に関しては、当委員会は以下の協議を行った。すなわち、
.1 SOLAS第IX章(船舶の安全運航の管理)は、1998年7月1日に発効するが、SOLAS第IX章及びISMコードの改正のための手続きはこの日を過ぎて初めて有効となる。
.2 SOLAS第IX章及びISMコードの改正案文はMSC及びMEPCの従前の決定をうけて、しかるに、新たな本質的な要素は全く含まないようMSC/MEPC合同作業部会により準備されているが、同案文はMSC
69の会期中にもたれる同合同作業部会により更に審議、改良されるべきである。また、
.3 従って、同改正案文を今会期にて承認するのは早計である。
2.4 結果として当委員会は、同合同作業部会におけるSOLAS
第IX章及びISMコードの改正準備の進展を、MSC
69における同合同作業部会の会合の成果がMEPC
42において更に審議されるという了解とともに銘記した。
IMOにおける人的要素についての活動
2.5 当委員会はMSC 69/13の附属書3にある、IMOにおける人的要素についての活動及びその進展に関する現状概要報告書を銘記し、さらに、人的要素解析処理(HEAP)フローチャート及びこれに関連した注釈を含むMSC/MEPC回状を作成するという同部会の決定をも銘記した。
NUMAST推奨事項
2.6 当委員会は、MSC 69/13パラグラフ28にある6つの推奨事項を審議し、これらの推奨事項は現在のSTW及びFSI小委員会の作業計画に概ね含まれると結論付けた。