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(4) ドーバー海峡 強制船舶通報制度

 特段の異議なく承認された。

(5) ドーバー海峡 F3ステーションの避航水域設定

 我が国より、当該衝突事故の原因を質すとともに、避航水域を設定した場合、かえってF3ステーション(灯船)や他船との衝突が増加する危険性がないか慎重に検討する必要がある旨指摘したところ、英より、?衝突の原因は、付近海域の強潮流および船舶の灯船への接近が原因。?500メートルの避航水域の設定は、船舶航行の支障とならない。?他の標識についても、このような設定をして衝突防止の効果があった。との回答があり、?に関してはオランダからも自国で効果があった旨の発言があり、多数支持により承認された。

(6) TSSとCOLREGの適合

 トルコより、本提案がトルコをターゲットにしたものであり、トルコが費やしている航行安全に関する努力を否定するものであること、また、航行安全上、COLREGに適合しないTSSの存在は止むを得ないものである旨の発言がなされ、トルコ、ICS、露、ギリシャとの間で激しい議論が行なわれたが、トルコを除く多くの支持により本案は承認され、トルコは本案を留保した。

(7) COLREGの改正(小型船の汽笛等)

 今次会合においては審議時間が不足していることから詳細な検討を行なう時間がなかったことから、次回会合において速やかな合意が得られるよう、各国の意見を直接本省海上技術安全局安全基準課に送付するよう依頼し、我が国は、それらを踏まえた提案を次回NAVで行なうこととした。

(8) COLREGの改正(HSC及びAIS関連)

 今次会合の時間的制約からNAV45で審議されることとなった。

(9) 承認海図の定義

 今次会合の時間的制約からNAV45で審議されることとなった。

(10)RCDSの性能基準

 プレナリー、ワーキンググループを通して、支持派(米、英、豪等)と反対派(露、イタリア、ノルウェー)の対立は平行線を辿った。最終のプレナリーでは、支持38カ国、反対5カ国となり、原案通り承認された。なお、我が国はNAV43において反対派であったが、次の条件が満たされたため、今回は賛成派にまわった。?ENCが整備された海域ではRCDSは使用できないこと。?RCDSはENC整備までの暫定措置であること。?RCDSは紙海図と併用して使用されること。

(11) WIGとCOLREGとの関連

 WIGに関しては、水上飛行機との相違点を中心に、提案国露より、WIGが持っている7つの運行状態について説明がなされたが、今次会合の時間的制約からNAV45で審議されることとなった。

 

 

 

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