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(3) データ処理およびハードウェアの制限

調査ユニットでは、高解像度の画像データを取り扱うため、ハードウェアの要目とデータの処理方法が、処理速度における重要な位置を占める。

特に画像データは容量が大きいため、データの保存、送信等を行うときにいかに圧縮するかが問題となる。現在データフュージョンソフトウェアでは、オルソ画像のフォーマットがデータ処理(テクスチャマッピング)の関係上ビットマップ形式となっているため、特にデータ容量が大きくなることが予想される。

従って、システムの使い勝手を向上させる上でも、データの保存形式について検討を進める必要がある。(今回の実海域調査における処理作業を基に検討を行う)

 

(4) データベースの構築

前段で述べたように、調査ユニットで取り扱われるデータの容量は大きくなる傾向にある。また、実際の使い勝手を考えた場合に、データの呼び出し、参照に関係するデータベースの構造を明確にして、簡便な構造とすることが重要である。

来年度前半には、今年度末に行う実海域調査で得たデータを参考として、モデルを作成し、データベースの構造について検討を行う。

 

(5) 地図情報システム(GIS)の利用

データベースに関わってくる問題であるが、調査ユニットをより活用できるものとするためには、調査ユニットで得たデータを有効に活用することが重要である。

その中の重要な方策として、GISの活用が考えられる。

現在、港湾関連のデータベースは、全国的には確立されていない状況であり、今後GISを用いたデータベースの活用は、ますます重要になってくるものと考えられる。また、国の施策でも、今後のインフラとしてのGISの整備が進められつつある。

別添の資料に示した、GISに関するヒアリング調査を参考として、調査ユニットをより活用していくために、GISの有効な利用を検討し、提言をまとめる必要がある。

 

 

 

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