6.4.4 データ保存部
調査ユニットは岸壁毎にデータを取得し、保存・管理する。また、気中部の画像を3次元データ化する処理を行う場合も、1計測毎のデータセットを単位として取り扱う。
ここでは、システムで最終的に作成された気中部と水中部の3次元データおよびテクスチャーマッピングを行うために必要な画像データをデータベースに保存し、それ以外のデータを削除する。
また、データベースに保存するデータ以外のデータで、計測時の画像データおよび超音波測深機の生データ(テキストデータ)は圧縮して外部記憶装置に保存し、それ以外のデータ処理過程で生成された作業ファイルはすべて削除する。
本処理は、計測データ(岸壁毎)単位で、上記動作を半自動的に、容易に行える仕様とする。
さらに、作成した港湾施設および水域の3次元計測データは、水中部のデータは水深毎に色を変えて表示するとともに、気中部のデータにはデジタル写真の画像を用いてテクスチャーマッピングを施し、利用者がイメージを把握し易いように立体的に表示できるものとする。
また、専用のCADソフトをオブジェクトとして追加することによって、様々な表示方式、データの加工および印字処理を行うことが可能である。
基本的には、平常時のデータを同時に表示し、その差違をより視覚的に表示できるものとする。
具体的には、
・ワイヤーメッシュ画像の重ね合わせを行い、その両者の変位の体積部分を立体的に色表示を行う。(指定部分の体積の算出も可能)
・指定範囲だけを抜き出して、その部分の変位を同様に表示する。
・任意の断面を指定し、その断面図を表示する。
・同様に任意の平面を指定後に、表示画像に指定面の変位量等の数値を表示する。
等であり、これらの表示画面は同様な形で印刷も可能とする。