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4. 港湾施設・水域調査ユニット構成機器の技術の現状と開発目標

 

平成9年度の研究の一環として、港湾施設・水域調査ユニット(以下調査ユニットという。)関連機器に対して、海外調査も含めて、現状技術の調査を行った。

その研究結果を基に、引き続き調査ユニット構成機器に対する調査を継続するとともに、画像計測技術関連の調査も行い、調査ユニット構成機器の現状技術をまとめた。

さらに、調査ユニット構成機器の現状技術と、調査ユニット概念案を絞り込み、機能仕様を検討する過程で明らかになった調査ユニット構成機器に要求される技術との比較を行い、開発が必要と思われる調査ユニット構成機器について、その開発項目の検討を行った。

 

4.1 調査ユニット構成機器の現状技術

調査ユニットの機能要求に合致したユニット構成機器について調査を行い、対象機器をリストアップすると、おおよそ以下のような枠組みに大別することができる。

 

・自船位置計測装置

・動揺計測(補正)装置

・構造物水中部、海底地盤三次元測量装置

・陸上構造物三次元測量装置

・水中部、画像視認装置

・データ記憶、処理装置

 

これらの構成機器類について、デモンストレーション、展示会、技術発表会等への参加や、メーカーへの調査等を行い、それぞれの装置を構成する機器類の現状技術の状況と、その仕様、価格等についての調査を行った。

各機器に対する調査結果を以下に示す。

 

4.1.1 自船位置計測装置

自船の位置を計測する装置として、GPSが上げられる。

GPS関連装置等に関して、「測量・設計システム展'98」、「日本測量調査技術発表会」等に参加するとともに、メーカーに対して調査を行い、最新の情報を収集した。

 

近年のGPS技術の進歩には、着目すべきものがある。

2周波数受信やマルチパス(反射波)の除去技術、D-GPS(Differential Global Positioning System)や、RTK-GPS(Real Time Kinematic-GPS)等の技術が、測量レベルのGPSの精度を可能とした。

 

 

 

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