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(5) 減揺検討チャート、シミュレーション

上述の4タイプについて、概略設計を行うための検討チャートを作成する。また、同時に、検討チャートで選択した減揺装置の効果をビジュアル化する。検討チャートの例については図7.2に、シミュレーションについては、5.で示した。図7.2は水線幅変更タイプについて、浮体の幅をパラメータに、浮体左右の張出し長さとその減揺効果の関係を示したものである。

この図より、水線幅を変更しない基本タイプ(図で張出し長さ=0)に対して、計画した浮体の動揺がどの程度か、あるいは左右に張出した場合、どの程度減揺できるかを概略つかむことができる。

 

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図7.2 水線幅変更タイプの減揺検討チャート例

 

(6) 減揺装置概略設計チャート

決定した減揺装置のうち、水線幅変更タイプ及びSLO-ROLタンク付加タイプについては上記(5)でその概要はつかむことができる。減揺タンク上載タイプ及びTMD制振装置付加タイプについては、概略諸元を決定するための設計チャートを作成しておく。また、上記(5)の減揺チャートの代表的ケースについては、装置を予め設計しておき、どの程度の規模になるかを示す。この設計済の装置についてはシミュレーションの中で、ビジュアル化することも合わせて検討する。

 

7.2.2 その他

(1) 基本設計マニュアルでは、4タイプの減揺対策を施した浮体構造物の代表的設計例を記載する。

(2) 減揺対策に要するコストとメリットを念頭に入れとりまとめる。

 

 

 

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