昭和53年に地域おこしの旗頭として発足した掛合太鼓も、本年10月10日には、ジョージ川口氏、小口大八氏をお招きし、結成20周年記念フェスティバルを盛大に開催しました。平成2年には、島根県をPRする「シマネスク太鼓」を発表。平成7年から大手電力会社のテレビCMで放映され、全国的にも知名度が高くなり、西日本を代表して全国太鼓フェスティバルへ7回ほど出演するなど、活発な活動を行っています。
さらに、昭和61年に台湾、平成3年にアメリカのソルトレイクとニューヨーク、本年10月20日から25日には韓国の98慶州世界文化エキスポに日本を代表として演奏し、大きな喝采をあびてきました。
曲は、大・中・小の太鼓と笛、ほら貝、当り鉦、チャッパ、錫杖、陣鉦などの多種類の打楽器を駆使し、これらの巧みなオーケストレーションによる、豪壮雄大な曲調の和太鼓曲が特徴で、豪快な振り付けによる一糸乱れぬバチさばきが、曲を一層盛り立てています。
14] 八久呂太鼓保存会(やくろだいこほぞんかい) 島根県 演奏曲 交戦太鼓(こうせんだいこ)
ここ六日市町は、島根県の最西南端に位置し、境は山口県と接する。
その昔藩政治代には、陰陽交通の要路とされ、また宿場町として栄えた。
今また中国縦貫自動車道の開通により、六日市インターを起点として昔日の陰陽路でなく各地を結ぶ重要な拠点として躍動しております。
そこに同好の有志が集い郷土芸能として発足したのが八久呂太鼓であります。
この八久呂の由来は、六日市町に成る唯一の古文書(吉賀記)或は、「奇鹿大名神記」に書かれている八久呂鹿伝説から取られており、この伝説を太鼓の曲にアレンジしたものです。
5部の曲に分けて構成され、悲壮にして勇敢な当地の住民を基調として、太鼓の音に表現されています。
今回は、その中から「交戦太鼓」を披露致します。