小澤 成吉(おざわ せいきち)(昭14.7.15生・愛知県蒲郡市)
昭和33年以来、卓越した技量を持つ競艇選手として40年余にわたって各地競艇場のレースで活躍し、競艇事業を通じて海事思想の普及、造船・海運・運輸交通の振興に貢献された。
1] 昭和33年3月に選手登録を得て以来、40年にわたり卓越した技量をもって公正・安全な、かつ巧妙なレースを各地で展開した。特に38年から41年にかけて12連勝1回、10連勝3回の輝かしい戦歴を持ち、また、競艇最高峰のSG(スペシャルグレード)レースには、全日本選手権競走5回出場、同競走10回出場、総理大臣杯競走(鳳凰賞)5回出場している。また、連続200回以上のスタート無事故記録も2回達成している。
G1(グレード1)競走の優勝歴としては、38年の多摩川8周年記念競走を始めとして、平成2年の浜名湖東海地区選手権競走など計6回あり、永年A級選手として活躍している。若手選手の良い手本であり、果敢なレースぶりは多くのファンを魅了している。
2] 48年から49年にかけて日本モーターボート選手会愛知支部の支部長として、若手選手の指導育成や選手の地位の向上を図った。また、釣り大会やゴルフコンペを催すなどして、家族を含めた親睦融和にも努めた。
3] 昭和45年からは、毎年12月に、蒲郡老人ホーム母子寮に正月用の餅、ミカン、お菓子等を持参して慰問を続けており、入所者の感謝されている。
59年には、オイスカ(国際産業精神文化促進機構)の事業に応募しフィリピン・ミンダナオ島において、自らの技能を生かして船外機の修理、溶接、米や野菜作りなどの指導を行うとともに、学用品、運動靴、衣料品などの寄付も行った。
4] 氏の多年にわたる活躍は、競艇業界の今日の発展に大きく寄与するとともに、法の趣旨である造船、海運の振興及び地方財政の充実にも選手の立場から大きく貢献した。
((社)日本モーターボート選手会推薦)