山本 清造(やまもと せいぞう)(昭12.2.19生・神奈川県三浦市)
多年にわたり船舶電気・電子機器装備事業に携わるとともに、関係団体の委員として、技術力向上等の事業に協力し、船舶の性能向上と航行の安全並びに海運、造船関連業界の振興に貢献された。
1] 技術者養成、資格制度等に関する功績
船舶用電気装備工事技術者の資格には、強電関係では船舶電装士、主任船舶電装士、船舶電装管理者があり、弱電関係としては航海用レーダー整備士、航海用無線設備整備士があり、日本船舶電装協会の講習会で教育指導を受け、試験に合格して認定される。
氏は、船舶電気・電子機器装備に関する高度の知識と豊富な経験を認められ、これら資格制度の運用面を支える同協会の各種委員会委員として、指導書の作成や技術者養成に尽力した。
・ 昭和59年から平成2年まで、弱電指導書作成委員会委員として、レーダーや無線設備に係る艤装設計や工事要領について講習会の指導書の作成、試験問題の作成、技能測定の結果検討等を行った。講習会の講師、また、口頭試問の試験官としてもポイントを押さえた的確な対応で好評を得た。
・ 昭和63年から現在まで、装備安全対策研究委員会委員として、電気装備工事技術者の資格制度に関する調査研究等について精力的に取り組んでいる。
2] 技術力向上のための技術書の作成等に関する功績
・ 昭和61年漁船標準設計委員会委員、平成2年小型船舶等電気装備技術ハンドブック作成委員会委員になり、船舶の近代化や自動化に対応するための技術力向上を図る技術書(ハンドブック、工事担当者のための指導書など)の作成、法令による技術基準の改正に伴う工事指針の見直しなど業界全体の技術力の向上、事業の円滑な運営・推進に寄与している。
3] 平成9年から全国無線工事協会関東支部理事等として、斯業の発展並びに船舶航行の安全に寄与している。
4] 昭和61年から国際協力事業団神奈川国際研修センターの講師として、船舶電気一般について教育訓練の講師として活躍し、国際協力にも貢献している。
((社)日本船舶電装協会推薦)