日本財団 図書館


144-1.gif

 

小野寺 昭男(おのでら あきお)(昭2.5.21生・埼玉県越谷市)

多年にわたり海事代理士として、また、海事代理士会事務局長等として、海事関係者に対する海事知識の啓発に努めるとともに、海事思想の普及と海事産業の発展に貢献された。

1] 昭和29年以来、海事代理士として海事関係事業者等が運輸局・法務局等に対して行う諸手続についてその円滑な遂行を図り、また、海事関係者の良き相談役として、海事関係事業の発展向上等に寄与してきた。特に、船舶法及び船舶安全法に精通し、船舶の検査・測度、船舶登記等複雑な諸手続を円滑に進め、関係者から高い評価を受けている。

2] 昭和35年東京海事代理士会理事となり、さらに、同49年日本海事代理士会事務局長に就くと、会の充実強化を図るには任意団体から社団法人へ発展改組させる必要があると考え、定款の作成、事業計画の策定、予算の編成等を行い、会員に組織強化の必要性を説き積極的に指導し、同50年に法人化が実現した。

3] 昭和50年(社)日本海事代理士会創立と同時に、東京支部理事及び事務局長、さらに、平成4年には本部理事となり、その間、海事関係者に対する海事法令の説明や、会員の資質の向上を目的とした海事代理士の実務研究会を推進した。

昭和60年同会の近代化委員、63年総務委員会委員に就任し、海事法令や海事代理士制度の研究、海事法令に関する行政手続き等の調査を行い、会員に法令制度の成立経緯と解説を行うなど、実務執行上有効な手段となる事業を推進し、会の組織の強化や会員の資質の向上を図った。

4] 同会が毎年開催する海事法令の中央研修会に、専門分野である船舶登記・船舶所有権移転登記等の担当講師として研修生の実務指導にあたった。

同会は海事知識の啓発の一環として、海事法令解説書を発刊しているが、「船舶登記実務解説」を昭和56、63、平成5年の3回にわたり執筆した。難解な分野であるだけにわかりやすい解説書として好評を得ている。

5] そのほか、適正料金の設定や完全収受の指導を行い、会員の経済的地位の向上を図った。

((社)日本海事代理士会推薦)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION