宮良 祐次(みやら ゆうじ)(昭16.10.11生・沖縄県石垣市)
自動車整備工場を営む傍ら、「トゥバラーマの碑」(沖縄県八重山の民謡の碑)周辺の清掃を行い、また学生の職場実習の受け入れや交通安全推進に努めるなど、地域社会の振興発展に貢献された。
1] 「トゥバラーマの碑」は、八重山の代表的な民謡である「トゥバラーマ」を、広く知ってもらい後世に残そうという石垣市の有志によって、昭和55年に建立されたが、いつか管理の所在が不明確となり、碑は土埃をかぶり周辺も草が生い茂り、さらには、ゴミまで散乱するようになっていた。
建立されている場所は、古くから地域住民が農産物を運ぶ通路にあたり、疲れを癒し野良仕事の帰りの一時の憩いの場所であったが、現在は国道が通り石垣市街地への玄関口であり、観光客も必ず目にする場所である。
氏は、荒廃している状況を憂い、碑と周辺の小公園一帯を綺麗にしようと決心し、同60年6月から美化活動を実行している。
碑周辺の清掃や草花の手入れだけではなく、国道に面した氏の工場周辺も掃かれ、年中花を楽しむことが出来るようにしている。
2] 綺麗に環境が整備されたことにより、石垣市主催の「トゥバラーマ大会」(旧暦8月13日)の前夜祭がこの地で盛大に開かれ市民に感動と誇りを与えていることや、島巡りの観光客までもが歌を奉納したり写真を撮りあったりする石垣市の観光名所の一つとなった。
最近では、前夜祭も昔の野良仕事を再現する馬車を作り、馬車に揺られながらのトゥバラーマが実現し、往時を偲ばせる一大絵巻が展開されるようになった。
3] また、夏休みには、高校生の職場実習生を受け入れる現場教育にも貢献しており、併せて公共施設の清掃等を実践させるなど、ボランティア精神の高揚も培っている。
4] その他、交通安全推進委員やロータリークラブ幹事としても、地域社会に貢献をしている。
(沖縄県推薦)