縄稚 輝雄(なわち てるお)(昭2.3.31生・広島県福山市)
多年にわたり大学教育、幼稚園経営を行いながら、地域全体における幼児教育、社会教育の充実を目指し、また、町の美化、各種チャリティ活動等を通じて地域社会の活性化と発展に貢献された。
1] 昭和51年に誠信幼稚園を創立して以来毎年、自らの幼稚園を会場にした教育公開研究会を開催し、主として西日本地区約300名の幼稚園教師に「豊かな情操教育を求めて」をテーマとして、新しい教育指導の紹介や研究成果の発表を行い、教師の資質の向上を図っている。
2] 昭和49年から中国新聞文化センターで、同60年からはNHK福山文化センターで、毎週1回市民を対象とした講習会を開き油絵を指導している。また絵画の他にも「家庭教育について」などのテーマで講演を引き受けるなど、教育現場や住民の要望に応じている。
3] 平成8年から、福山地区では初の生涯学習活動「ふくやま生涯教育研究会」を創設して、地域住民の学習の場として自園を提供し、月1回の例会を中心に精力的に活動している。同10年6月には、中国人留学生を講師として招き国際協調の勉強会を行った。
4] 幼稚園の沿道に、四季折々の花を植える活動を10余年続けており、特に、平成6年の広島アジア大会、同8年の広島国体には選手歓迎の意味も含めて、園舎沿道850mの両側の楠の下に菊、サルビア、マリーゴールドなど季節の花を飾って協力した。
5] 園児の図画、習字展覧を行い、動物愛護、地域美化、火災予防、交通安全等の周知広報に活躍している。また、平成2年に教員18名、園児300名からなる幼年消防クラブを結成し、地域の火災予防啓蒙活動に活躍している。
6] 油絵の東光会会員、また入選9回の日展出品画家でもあることから、作品の提供要望も多く、福山市役所、福山老人大学等多くの施設に額装した油絵作品を寄贈し、市民の目を楽しませている。
各種チャリティー、特に山陽新聞社会事業団が行う「年末助け合い」には、30余年にわたって作品を提供し続けている。昭和52年からは福山中央ライオンズクラブ会員として、社会奉仕活動にも努める等、多方面にわたって地域社会に寄与している。
(広島県推薦)