寺尾 和子(てらお かずこ)(大15.5.19生・福井県武生市)
37年間の教員生活後、教育界で体得した高い識見と包容力豊かな指導力を生かして、男女共生社会の推進、青少年の育成、文化の伝承等を通じて明るい住みよい地域社会づくりに貢献された。
1] 昭和47年以来、大虫地区婦人会、農村婦人部の役員として、地域に密着した研修会、講演会、親睦会等を通じて意識の改革、連帯意識の高揚を図り、住みよい地域づくりに力を注いだ。冠婚葬祭の簡素化、余暇時間の創出などの問題について改善に努めた。
2] 昭和58年から大虫地区青少年育成推進委員として、教育者としての経験をいかんなく発揮して、青少年への「愛の一声運動」を展開した。様々な行事・活動に世代を越えての参加・交流を呼びかけ、また、機会を作って、青少年の非行化防止と健全育成にあたった。
3] 昭和62年から現在まで、「あすの福井県を創る協会」の推進委員として、真に豊かな福井県を築くため、歴史や地域の再認識、村おこし、高齢化社会への対応、ゴミのリサイクル化、花いっぱい運動の展開等、各種実践活動の推進に尽力している。
4] 農村婦人研究会の会員または会長(平1〜4年)として、農村婦人の知識の増進、生活改善を図るなど、地域の主力となって活動した。武生市の代表的なイベント「源氏物語アカデミー」では、昭和63年以来、平安の晩餐を再現した紫式部ゆかりの「紫しきぶ御膳」を主力となって参加者に提供している。古い文献をひもとき苦心の末、晩餐の逸品である古代チーズ(蘇)の再現にも成功し、武生市の名を全国に高めることが出来た。
平成3年10月、武生市で開催された「国際菊サミット」では、武生市特産の菊を使った洋風料理を研究工夫して実演披露し、天皇・皇后両陛下にもご試食いただき、直接のご下問があり説明を行った。同年、武生市の友好都市である高山市でも郷土の伝承料理を実演紹介して、都市間の交流促進に役立てた。
5] 平成3年から現在まで、武生女性ネットワークの副会長または会長として、交通安全母の会や商工会婦人部等17団体をまとめ、女性の地位の向上、男女共生社会の推進、豊かな地方都市の発展を目指して尽力している。また、行政改革推進委員等幅広く貢献している。
(福井県教育委員会推薦)