柴田 吉衛(しばた きちえ)(大15.3.19生・富山県砺波市)
多年にわたり鷹栖公民館主事、富山県公民館主事会会長等として公民館活動の充実発展を図り、住民の地域への愛着・連帯感を高め、地域社会の活性化と発展に貢献された。
1] 昭和56年以来、砺波市鷹栖公民館主事として地域に根ざした特色ある公民館活動の推進に努めてきた。地元を知ろうと「郷土めぐり」を企画、県内の史跡等の見学会を催して、参加者から視野が広がり郷土の良さを再認識したと好評を得た。また公民館祭り(文化祭)や小学生から高齢者まで参加してゲートボールを楽しむ世代間交流事業を通して、地域コミュニティづくりを進めている。
平成5年から、「銀婚の集い」を実施し、これまでに76組が公民館で銀婚式を挙げている。講演会や懇談会もあって、出席者の連帯感が高まり、地域への愛着心が強くなった。
同7年から、アジアの時代に向けて「中国語教室」を開設し、週1回中国語の学習を行っている。時には中国料理実習を交えるなど、国際理解にも積極的に力を注いでいる。
2] 昭和61年から、砺波市公民館主事会会長に就任し、主事の資質向上のための研修を企画運営するなど公民館の活性化に努めてきた。
平成4年から、隣接する小矢部市公民館主事会との交流会を開催し、情報交換や研修・施設見学を行うことによって、両市の主事相互の人間関係が円滑化し、公民館活動の活性化につながった。
同6年、砺波市内の17公民館の調査を行い、予算、事業内容、地域のニーズなどを「公民館の概要」として冊子にまとめ、主事相互の研鑽、事業の企画運営に大いに参考となっている。
3] 昭和61年から砺波市公民館連絡協議会理事、富山県公民館連合会理事、富山県公民館主事会副会長として、また平成9年からは県主事会の会長として、会則の改正や事業の見直しを行い、市、県内の公民館活動の充実発展と公民館主事の資質向上に力を発揮している。
4] 高齢化社会の進展に伴い、人づくり、魅力ある地域づくりは、ますます重要な課題となっているが、常に学究的であり、自らに課題を課して新たな問題に取り組んでいる。また、豊かな経験を生かし、今後の公民館の果たす役割について関係者に多くの示唆を与え続けている。
(富山県教育委員会推薦)