近藤 庚(こんどう かのえ)(明41.5.5生・新潟県新潟市)
小学校教員として教職に携わって以来現在に至るまで、公民館活動等を通して社会教育、青少年の育成、地域文化・歴史の伝承等に努め、明るく活力のある地域づくりに貢献された。
1] 戦後、新しい社会建設へ向けて情報提供・情報交換・スポーツや文化活動の場である公民館設置にあたり、設置準備の幹事となり規約づくり、組織づくり等に日夜協議を重ねた。その結果、昭和23年11月に濁川公民館が開館され、以来、同館青年学級主事、副館長等として公民館活動に力を注いだ。また、人望と行動力を認められて多方面に活動している。
2] 昭和26年ガールスカウト日本連盟新潟県支部濁川第4分団、日本ボーイスカウト新潟連盟濁川分団の結成に尽力し、近隣市町村の青少年との交流を図り、青少年に社会奉仕の精神を教えた。
3] 昭和55年濁川地区社会教育推進委員会会長に任命され、また、同58年には「明日の濁川を創る会」会長となり、この間次のような活動をした。
・ 「明日の濁川を創る会」の活動を始めるにあたって、“地域のために”“老人の生き甲斐のために”“婦人活動のために”“青年活動に必要なもの”等のアンケート調査を行い、住民の考えと希望をきめ細かく調査分析した。まごころトマト生産による村おこし、市営グラウンド誘致によるスポーツの振興や各種行事の活性化も成果の一つであり、生涯教育活動も事業の一つとして力を入れた。
・ 歴史認識の重要性を考え地域の歴史講座を開設して、自ら語り、また受講生に調査研究させた。同58年に、濁川小学校創立百十周年記念誌「濁川校の歩み」で、地理、産業、生活、伝承芸能など郷土の多岐にわたる内容の「ふるさと今昔ものがたり」(76頁)を中心となって執筆した。
4] 昭和30年代に約10年間保護司を務め、20名余の更生・社会復帰等に尽力した。
(新潟県教育委員会推薦)