廣戸 京子(ひろと きょうこ)(昭9.1.30生・茨城県東茨城郡美野里町)
多年にわたり美野里町生活学校会長、ダイナミックいばらき協会理事などの要職にあって、生活改善、福祉問題、環境問題等身近な問題に取り組み、豊かで住み良い社会づくりに貢献された。
1] 生活学校は、茨城県に27校ある。日常生活に直接関わっている女性によって身近な生活問題や地域社会を社会的に捉えて、学習や調査をし、また、関係行政機関や企業との対話と実践活動によって、具体的に問題を解決していく活動をしている。このような活動を繰り返しながら、併せて女性の地位の向上、社会参加を図っている。昭和49年に美野里町生活学校会長になって以来、一貫して、子供にも・老人にも・弱者にも真に豊かで住み良い社会を目指して、町のみならず茨城県全体のリーダーとして地域住民、組織をとりまとめ活動している。
2] 初期の頃は、食生活改善、家族計画、環境衛生、冠婚葬祭等生活慣習の改善など、住民と勉強会を持ち、関係各方面への働きかけを行い改善を図った。
3] 東茨城郡地域婦人会連絡協議会会長等として、女性の社会的地位の向上、女性参画社会実現のために、住民と勉強会を持ち、地域婦人会と連絡調整をし関係各方面への働きかけに力を注いだ。
4] 「捨てればゴミ、使えば資源」をモットーに、資源のリサイクル活用に力を注いでいる。
平成7年5月、美野里町地区内のゴミ収集所60ヶ所の実態調査をし、その結果をもとに議員、行政機関、生活学校の三者で検討をし地区内で清掃作業をすることとした。スーパーにも働きかけ、スーパー敷地でゴミの分別収集を行うこととした。これが、牛乳パックの回収運動に展開し、回収量は年に9,700kgにもなっている。牛乳パックの回収には人手と場所が必要であるから、小学校、幼稚園にも協力願っている。洗剤を使わなくても綺麗になるアクリルタワシの普及運動も展開中である。
5] 美野里町の一人暮らしの老人等を四季健康館に招いて給食の提供、懇談の場を持っている。
6] 各地区における生活学校の活動は美野里町の活動と同様に行っているが、茨城県生活学校連絡会会長として、また、協会理事等として全体を調整し牽引役となって、機会を捉えて環境問題などについて講演を行い、マスコミを通して活動をPRするなど広範な活動により、豊かで住み良い社会づくりに全力を傾けている。
(茨城県推薦)