伊藤 良平(いとう りょうへい)(昭2.11.19生・山形県山形市)
小学校教員在職中の昭和56年以来、児童とともに「小さな親切」運動推進活動に取り組み、明るく・あたたかな社会づくりに貢献された。
1] 小学校教頭時代に「小さな親切」運動と出会い、昭和56年1月個人会員となった。
校長在任中の56年から63年当時は、全国的に”いじめ”が横行していた。「小さな親切」が学校を変えるとの強い信念で全職員に呼びかけ、寒河江市立幸生小学校(児童数53名)を皮切りに、西根小学校(348名)、天童市立高擶小学校(395名)と次々に学校単位の加入に取り組み、共感を得て「小さな親切運動山形県本部」への全校加入を果たした。
2] 「小さな親切」を考え・語り合い・奨励して、実行章の推薦活動に力を注ぎ、受章児童が年間140名に達するほどにもなった。クリーン作戦、お年寄りへの手紙慰問、手話クラブによる施設慰問などを行っている子供たちの活動や、何事をやるにも生き生きとしてきた表情の変化が、家庭、地域へと影響を及ぼし、よい子供・よい学校を目指す支援体制が生まれてきた。
その結果、幸生小学校、西根小学校は寒河江市から福祉の街作り実践校、高擶小学校は山形県の社会福祉協議会からボランティア普及協力校の指定を昭和61年から63年まで連続して受けた。
3] 昭和62年6月、山形県本部の総会後の指導者研修会では講師として招かれ、運動展開の成果について報告したり、平成9年2月、20周年記念式典に中央本部から代表を招いて講演会を開くなど、東北6県の中でも牽引役として活動をしている。
4] 「小さな親切」運動への熱心な取り組みと情熱が高い評価を受けて、平成2年からは請われて山形県本部の実行委員・事務局次長に就任して、積極的な活動を行い、また、各種の提案をしている。運動の普及促進を目的とする推進指定校制度(毎年2校を指定。平成4年実施)、入会をしやすくするための学校会員制度(平成8年実施)等も氏の提案に基づいている。
5] 平成6年春からは、会報「やまがた小さな親切」を創刊。県内会員間の連携を密にする効果を上げている等、小さな親切運動推進活動を通して、学校をまとめ地域をまとめて明るくあたたかな社会づくりを進めている。
((社)「小さな親切」運動本部推薦)