進藤 秀夫(しんどう ひでお)(大13.8.4生・秋田県大曲市)
多年にわたり俳句を通して、また、大曲市芸術文化協会会長等の要職にあって市民の交流と芸術文化の振興に努め、地域社会の発展に貢献された。
1] 大曲市は秋田県の穀倉地帯で「あきたこまち」の主産地であり、また、雄物川河畔で毎年8月に行われる「全国花火競技大会」でも有名であり、人口もかつては増加傾向にあったが、現在は住民の高齢化と人口減少の波は大曲市でも例外ではない。住民はもとより、県や市にとっても文化の振興、地域の活性化が強く求められている。氏はその中にあって、一貫して郷土愛を貫き、次のような活躍をしている。
2] 昭和32年大曲市文化団体協議会(現:芸術文化協会)の設立に参画し、市民の豊かな芸術文化を培う先導的な役割を果たした。
赤川先生等と郷土の俳句同人会「萬流古」を復活させ、代表幹事として自宅を例会場にして研鑽を続けている。同31年から36年まで全県俳句大会が大曲市で行われたが、主催者の一人として大会を成功させた。
同37年に市民俳句懇話会を設立し、代表幹事として、公民館と共催する市民俳句大会や全県俳句大会を開催する等、広く俳句の指導・普及を通して市民文化の振興を図っている。
3] 昭和50年から平成8年までの20年間にわたり、大曲市社会教育委員として市民文化の向上と社会教育の振興に尽力し、同4年からは会議議長として、教育庁の諮問に対し「大曲生涯学習推進計画書の策定について」の答申を行っている。山形市で開催された東北社会教育大会では「地域づくりは文化の振興から」と題して発表し、文化都市大曲を大いにアピールした。
大曲市「まちづくり」特別対策委員会委員長として、大曲市民の念願であった市民会館建設を提言し、平成6年市民会館の開館を実現させた。
昭和52年から平成2年まで市民俳句教室の講師を務め(月1回、30名)、懇切丁寧な指導振りは市民に好評を博し、多くの俳句愛好者を生んだ。これにより、市民俳句大会は小学生から高齢者まで毎年多くの参加を得ている。
(秋田県教育委員会推薦)