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八島 弘一(やしま こういち)(大11.8.29生・宮城県仙台市)

仙台市において多年にわたり生活廃棄物の収集・清掃業務に従事し、地域住民の公衆衛生の維持、環境衛生の向上に貢献された。

1] 昭和20年代のし尿収集業務はバキューム車が使用される以前で、樽とひしゃくにより手作業で収集を行う社会的に報われることの少ない仕事であった。氏は、同28年仙台衛生協同組合に入社、以来、“人のいやがる仕事をして、人に喜んでもらえる清掃という仕事は、天から与えられた職業”であると、作業員として収集業務に従事してきた。

2] 昭和47年に東北環境整備を設立して代表取締役となり、許可業者として仙台市のくみ取り式水洗トイレのくみ取り清掃を行うとともに、し尿収集業務は公共的業務であり、市民に不快感や不安感を与えない安定した業務の遂行が第一であるとの信念から、特に業界の経営合理化に積極的に取り組んでいる。

3] 仙台市が周辺市町村との合併に伴い、許可業者が行っていたくみ取り式水洗トイレのし尿収集業務を委託による収集に変更した際には、それまで収集業務を行っていた許可業者6社間の調整と取りまとめに尽力し、平成2年10月業務を引き継ぐ仙台アメニティセンターを設立させて代表取締役に就任した。以来氏は、市民の公衆衛生の維持と環境衛生の向上のため、安定した収集業務の遂行に努めている。

4] 平成9年7月には、し尿収集量の減少による打開策として、同市内のし尿収集運搬委託業者5社をまとめ、粗大ゴミ収集運搬業務を行うことを目的とする環境会社を設立、業者間の調整や経営基盤の構築に奔走し、安定的な旧仙台市域の収集運搬業務を行っている。

氏の、温厚誠実な人柄から業界内外の信望も厚く、宮城県の汚泥等の処理業者40社で構成する全環衛生事業協同組合の要職を歴任して、仙台市の清掃行政の安定に大きな役割を果たしている。

(仙台市推薦)

 

 

 

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