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朝日 光哲(あさひ こうてつ)(大9.10.25生・大分県中津市)

多年にわたり、肢体不自由児・者父母の相互扶助意識の向上を図るため、養護教育の充実、父母の会の育成強化、障害者の自立促進など、心身障害者の福祉の向上に貢献された。

1] 昭和38年に誕生した愛娘が先天性脳性麻痺の後遺症により肢体不自由児となったことから、別府養護学校保護者会の一員として、県立鶴見養護学校の設立運動に昼夜を問わぬ設置活動を行い、その実現を見るとともに、大分県内の養護学校高等部に在籍する生徒の卒業後の進路確保と、卒業後に在宅者を一人も出さないことを目標に、官民一体となって連携したネットワークづくりに尽力している。

2] 整肢園入園児が生活の中で、治療や訓練だけでなく養護学校の教育を園で受けられるよう療育と教育の一体化を図ることを目的に、父母の会の中心的推進者として活動し、学校と施設と父母の会が三位一体となって設備の充実と制度の整備に尽力した。

3] 昭和57年から大分県立社会福祉センターの保護者会長として、入所者の自立支援と生活環境の充実に貢献し、障害者の就職と福祉的就労の拡充に向け関係機関との連携を確立した。同62年からは、大分県肢体不自由児者父母の会連合会会長に就任、各種障害者団体の連携を目的とする大分県障害者父母の会団体連絡協議会を設立して初代会長に就任、県内の市町村に父母の会組織を設立する運動に貢献するとともに、行政と地域住民の協力態勢確立を目指して活動を続けている。

4] 全国的立場としても、全肢連組織が中四国・九州地区を1ブロックとする広範な地域を、ブロック確立の牽引者として精力的に九州各地を回り、現在の7ブロック制の確立に尽力した。また、国際的視野に立ち、同61年の全肢連結成25周年記念行事である「国際親善交流さわやかキャンプ」のサウスキャンプを大分県に誘致し、英国や米国ほかアジアの障害者を招き海外の障害者との交流に努めた。

平成3年には、全国肢体不自由児・者父母の会連合会理事に就任し、現在も率先して父母の会活動を推進し社会福祉の向上に貢献している。

((社)全国肢体不自由児・者父母の会連合会推薦)

 

 

 

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