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廣林 安子(ひろばやし やすこ)(昭17.4.3生・山口県徳山市)

多年にわたりホームヘルパーとして、障害者や寝たきり老人に対する在宅福祉活動を続けて、ヘルパーの資質向上に尽力するなど、地域社会の福祉向上に貢献された。

1] 昭和50年4月から身体障害者や介護の必要な高齢者がいる家庭など、日常生活に支障のある家庭に自治体や自治体に委託された企業から派遣され、家事などを代行するホームヘルパー(家庭奉仕員)として勤務して以来、23年間にわたり在宅福祉に貢献し、社会福祉関係者や地域住民から厚い信頼を得てきた。

特に、平成3年3月まで徳山市須々万支所の駐在ヘルパーとして、主に独居老人のケアを担当し、地域に密着したホームヘルプ活動に努め、地域の様子にも精通しているので、ホームヘルパー世帯以外にも在宅の高齢者やその家族が抱えるさまざまな相談にも親身になって応じた。

2] 平成3年4月からは事務局のヘルパーとして、障害者や寝たきり老人の介護業務に取り組み、処遇内容の充実も含め、一人ひとりに応じた介護に努めて要介護者やその家族から信頼された。同5年4月からは副主任ヘルパー、同7年4月からはチーム主任ヘルパーとして対象者の相談を親身に受けたり、関係機関との連携、調整を行ったりするほか、自ら介護の専門職としての国家試験である介護福祉士の資格を取得し、後進の指導、助言を行うなど、他のヘルパーの資質向上にも努めている。

3] 他の人では対応できないような困難なケースに対しても、芯の強さ、性格の明るさなどもあって、見事に対応してきており、他の人にない信頼と実績を積み重ねた。採用当時の経験から、在宅福祉の推進のためには、ホームヘルパーの地位向上及び処遇の向上が必要であると考え、平成9年6月から山口県ホームヘルパー連絡協議会の理事となった。以来、県下全域のホームヘルプサービスの充実やホームヘルパーの資質向上のための研修などに努めるとともに、会の組織の充実強化に尽力し地域社会の福祉の向上に貢献している。

(山口県推薦)

 

 

 

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