渡邉 ミチコ(わたなべ みちこ)(大5.10.20生・広島県東広島市)
多年にわたる保健婦の経験を生かし、在宅看護職の会を通じてボランティア団体の交流と連携を深め、マンパワー不足を補うなど、地域社会の福祉の向上に貢献された。
1] 昭和21年以来多年にわたる広島県内での保健婦の経験を生かし、同60年高齢化が進みマンパワー不足の折、県下初の在宅保健婦会を会員16名で結成し、看護職員の人材確保対策として地域行政に貢献した。同63年に発足した在宅看護婦会と平成4年5月に統合して「東広島保健所管内在宅看護職の会」とし、会員30名の会長を引き受け、地域社会へ看護サービスを提供し地域ケアの先駆的な役割を果たしている。
2] 昭和61年から敬老月間に併せ、加茂・東広島地区歯科医師会の会員とともに「百歳の方の家庭訪問」を実施し、記念品の贈呈、歯科検診と健康相談を行っている。また、平成5年からは、東広島総合福祉センターの一室を借り上げ、毎月第2月曜日の午後「さわやか交流会」として家庭に閉じこもりがちな高齢者、痴ほう性老人及び家族に対し、ボランティアの参加を得て、健康相談・血圧測定・尿検査・介護指導・座談会・レクリエーション等を行い楽しい交流の場としている。東広島市ボランティア連絡協議会の結成に際しては、市内のボランティア団体相互の交流と連携を深めて、市民の福祉ニーズを的確に把握し積極的に活動している。
3] 平成2年から東広島市社会福祉協議会への協力として在宅高齢者の方に民生委員と同伴で「にこにこ訪問」を行い看護・介護相談等を受け、お年寄りの気持ちを和らげるほか、東広島市・黒瀬町等から委託された健康審査・相談・教育・機能訓練・産休代替・イベント時の救護班等へも参加して、マンパワー不足を補っている。
4] 昭和19年陸軍看護婦として勤務していた現中国人民解放軍第171病院との交流を続け、同62年9月には、桜と紅葉の苗木の代金を持参し、同63年3月には、1,000本の苗木を病院の庭に記念植樹した。その後、歴代の病院長や、九江市政府外事弁公室との交流を続け、桜の咲く頃には九江に訪問するなど友好を深めている。
(広島県推薦)