高水 フサ子(たかみず ふさこ)(大15.1.3生・富山県滑川市)
多年にわたりボランティアとして社会福祉施設や病院等における介護補助や行事協力に努め、障害者の援助と地域福祉の向上に貢献された。
1] 息子が筋ジストロフィーであったことから、障害者に対する理解を深め、昭和51年以来障害者に対する奉仕活動を続け、小学校入学前の障害児を対象とした「ひばり学級」(施設がなかった頃の障害児童学級で現在の障害児施設)や、同54年から62年まで開催された障害者と健常者の集いである「富士つくしのコンサート」介助等で運営の一端を担った。息子が亡くなった後も、現在に至るまで、国立富山病院内の重度障害者の養護学級において行事協力や児童の話し相手となるほか、肢体不自由児施設・高志学園での入浴の介助など、障害者に対するボランティア活動を続けている。
また、厚生連滑川病院の精神病棟でも、行事手伝いや話し相手としての活動を継続するとともに、精神障害者作業所「セラピー滑川」へは毎月1回訪問して作業補助を続けるなど、障害者への援助活動に大きく貢献している。
2] 昭和53年以来、個人活動として社会福祉施設等に、手作りの雑巾やシーツカバー等を作って寄贈している。同年8月まだボランティア意識の薄かった当時、ボランティア活動を積極的に行うための滑川市ボランティアグループ「のぎくの会」を、自ら中心メンバーとなって発足させ、地元の福祉施設、老人保健施設、病院、福祉作業所等6施設でシーツ交換、介助、行事協力等に熱心に取り組み福祉の向上に尽力している。また、同会の発足当時から会計・副会長、平成2年から同8年の6年間は会長を務めて団体としての基礎を築くとともに活動の活性化に努めた。
3] のぎくの会会長を務めた同時期に、滑川市ボランティア連絡協議会理事として、市内のボランティアグループに積極的に働きかけ、24時間テレビのチャリティーや共同募金、日本赤十字社による難民救済の募金活動、さらには身体障害者家族レクリエーションや高校生とのふれあいスポーツ交流会等の様々な行事に参加してボランティアの輪を広げるなど、福祉思想の啓発とボランティア意識の向上に貢献した。
(富山県推薦)