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日下 隆(くさか たかし)(昭17.8.19生・宮城県柴田郡大河原町)

多年にわたり医師として医療に精励し、地域住民の健康と福祉の増進に寄与するとともに、警察医として異常死体検案を通じて公衆衛生の向上に貢献された。

1] 昭和59年9月宮城県大河原町に日下内科医院を開業し、多忙な医療業務にもかかわらず開業と同時に大河原町医、同60年5月柴田農林高等学校校医、大河原商業高等学校校医に就任し、町民及び学生の定期健康診断、予防接種など校医としての重責を果たすとともに、健康講話等を無報酬で実施し町民及び地域青少年の健康管理、公衆衛生意識の向上に尽力している。

平成3年4月からは大河原小学校校医に就任して、同様の活動を行い、さらに同5年からは大河原町在宅介護支援センター運営委員長として町の老人医療問題の解決に取り組むなど地域社会の福祉増進に貢献している。

2] 昭和62年4月大河原警察署の警察医に委嘱されて以来、警察業務の重要性、緊急性をよく理解し、多忙な医療業務にも関わらず、早朝、深夜、あるいは降雨、降雪等の気象条件や地理的悪条件を問わず、町民等の異常死体が発生し警察署からの検案要請がある都度、献身的かつ積極的に現場に赴き、周到綿密な検索と豊富な知識と経験により的確な死因特定を行ってきた。検案の現場においては悲しみと不安に包まれている遺族や関係者に対し、懇切丁寧なアドバイスと指導を実行して不安を取り除く努力をしている。

氏がこれまでに実施した異常死体の検案数は実に350件に及び、死因調査の適正を期することにより警察捜査への協力、公衆衛生の向上に多大の貢献をしている。

(宮城県推薦)

 

 

 

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