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山口 仁啓(やまぐち よしひろ)(昭21.11.7生・青森県青森市)

理容業を営む傍ら多年にわたり、児童更生教護施設や養護老人ホームの方々の理髪奉仕をボランティアで実践し、公衆衛生と福祉の向上に貢献された。

1] 昭和41年に妻の富貴子氏とともに理容業の傍ら児童更生教護施設「子ども自立センターみらい(旧・青森学園)」の入所児童に対する理容奉仕活動を始め、以来32年にわたりその活動を続けている。

入所児童数は毎年増減するが、昭和40〜50年代にかけては50名を越える入所者がいたこともある。毎月一回定期的に理髪奉仕を継続する中、理容技術を活かした奉仕活動の理念を従業員にも伝え、児童数の多かった平成6年頃までは、従業員も動員し4名で理髪作業に当たった時期もあり、理容奉仕の延べ人数は約8200名を数える。

また、入所児童も、散髪中は気軽におしゃべり等に応じてくれる夫婦の穏和な人柄を慕って、毎月第1月曜日の来所を心待ちにしている。理容奉仕活動を通じての児童との対話は児童の健全育成にも寄与している。

2] 「社会の支えがあってこそ仕事を続けていけるのであり、常に社会への感謝の念を忘れずに社会に奉仕しなければならない。」という父の理念を引き継いで、昭和41年から59年までは養護老人ホーム「安生園」での理容奉仕活動にも夫婦で参加し、高齢者の福祉向上にも貢献した。「安生園」での理容奉仕活動は氏の父が同26年から、兄が同38年から共に継続して行って来たものである。

(青森県推薦)

 

 

 

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