入倉 昭星(いりくら しょうせい)(昭11.6.25生・愛知県豊橋市)
昭和15年4歳にして剣詩舞の道に入って以来、多年にわたり我が国の伝統芸術の普及と青少年の健全育成に努めるとともに関係団体の要職を歴任して、吟剣詩舞の振興に貢献された。
1] 昭和15年4月4歳の時に剣詩舞の道に入り、以来、自らの精進と斯道の発展に尽くし、同43年12月初代が没したため二代入念昭星を襲名して日本壮心流剣詩舞道館武館総本部宗家となり、平成8年8月には家元を襲名し、剣舞・詩舞の普及に努め、女性向けの詩舞の復活や少年部の創設など、3000名を超える会員の資質向上と青少年の健全育成に尽力している。
流派が数多い剣詩舞道の中でも90年余の古い伝統を誇る日本壮心流剣詩舞道の普及発展のため、毎年1回定期大会を開催するのをはじめ、地元の三河地方を中心に県内外のコンクール等各種行事にも積極的に参加するなど、年間百回に及ぶ催しを実施している。
同53年5月には米国・ディズニーランドで開催された第2回日本祭に参加して日本の伝統芸術を披露し、高い評価を得た。
2] 昭和43年10月に設立された財団法人日本吟剣詩舞振興会の設立準備にあたっては、中部地区吟界の取りまとめ役となって積極的に参加、設立後は参与、評議員、理事及び常任理事になるとともに、中部地区連絡協議会幹事長となって同財団の運営に携わり、吟剣詩舞の振興に寄与している。
また、同52年9月に設立された財団公認・愛知県吟剣詩舞道総連盟の結成にあたっては、発起人として設立に参画、設立後は理事長に就任するなど常に愛知県吟界の中枢にあって、戦後の剣詩舞界の発展と中部地区における吟剣詩舞の普及振興に尽くした。
3] 誠実な人柄で人一倍の芸に対する研究と精進を重ね、舞、振り付けの名手として全国にその名を知られるとともに、各種全国大会やテレビ番組にもたびたび出演して、伝統芸術である剣詩舞の進展と継承に尽力している。
((財)日本吟剣詩舞振興会推薦)