松永 忠司(まつなが ただし)(大11.5.20生・佐賀県佐賀市)
佐賀市において、多年にわたりスポーツ少年団活動を中心に剣道競技の指導と組織の充実発展に努めるとともに社会体育の振興に寄与するなど、青少年の健全育成とスポーツの振興に貢献された。
1] 昭和51年、佐賀市北川副校区の少年少女を対象に剣道競技を中心とした地域スポーツの指導を始め、スポーツの楽しさと大切さを認識させるとともに活動を発展させるため、同年4月スポーツ少年団「松武館」を設立して館長となり、翌52年には団員の父母で構成する「佐賀松武館父母の会」を結成、父母と一体となって少年スポーツの振興に努めた。設立当初は少年剣道の稽古中心であったが、ランニング、野球等、剣道以外のスポーツにも取り組み、公園や神社の清掃など地域のボランティア活動も積極的に実践した。同館からはこれまでに1500名以上の子どもたちが巣立っている。
同54年頃からスポーツを楽しみ・親しみ・大切に、という氏の姿勢を団員や指導者に浸透させ、全国、九州ブロックスポーツ少年団大会等に団員を積極的に参加させて、広く全国の少年との交流を深めさせ、少年期の人間形成に効果を挙げた。また、少年団指導者も地域スポーツ指導者養成講習会等に参加して指導技術の向上を図り、地域のスポーツ振興に活躍している。
2] 昭和50年から18年間、佐賀市と周辺6町で構成される佐賀市郡剣道連盟の理事長を務め、組織の充実と強化を図るるとともに武道を通じて青少年の健全育成に努めた。平成5年4月、佐賀市剣道連盟創設に際しては中心となって活躍し、加盟10団体(部員二百数十名)を取りまとめ、以来、理事長・会長として市や県大会の主管実施、各種大会への協力等を活発に行い、剣道競技の普及、振興、発展に尽くしている。また、致遠館高校、佐賀東高校の剣道講師となり、部活動の中で礼儀作法の重要さ、相手を思いやる心の大切さを説き、高校生の健全育成に努めた。
3] 平成4年からは佐賀市体育協会理事として、市民体育大会など市の社会体育行政の企画・運営に参画するとともに組織の充実強化を図るなど、社会体育振興に大きく貢献している。平成4年から佐賀市北川副校区の地区自治会長、同10年4月からは地区自治会長会会長となり、同校区のまとめ役として住民福祉の向上、青少年の健全育成等、住民の立場に立った地域活動を推進して、地域社会の活性化に寄与している。
(佐賀県教育委員会推薦)