日本財団 図書館


051-1.gif

 

本山 誠(もとやま まこと)(昭30.1.15生・長野県南安曇郡穂高町)

長野県大町市において、海洋性スポーツの普及振興を図るため指導者として積極的に活躍するとともに海洋少年団を結成させるなど、スポーツを通じて青少年の健全育成に貢献された。

1] 昭和56年、B&G大町海洋センター艇庫が開設されたのを契機に結成された、B&G大町海洋クラブの会長に就任した。以来、青少年の健全育成と海事思想の普及のため、大町市民に対する海洋性スポーツの普及を図り、毎年9回程度、小中学生を対象にヨット、カヌー、水泳、手旗、結索等の講義と実技を行う少年海洋教室(延べ360名)、高校生から一般対象で年8日程度開催してボードセール、カヌー、ヨットの理論と実技を行うマリンスポーツ教室(延べ240名)、また、海の日を記念してカヌー、ヨット等に試乗する親子体験海洋スポーツ教室などの開催に際しては、中心的指導者として積極的に活躍しているほか、木崎湖周辺のゴミをなくすクリーンキャンペーンも実践している。

2] 青年時代にはヨットの各種大会に参加し、またクルージングヨットで航行している自らの体験に基づく広い視野に立った氏の指導は、催しに参加する人々の信望を集め、近年は松本市、小谷村、白馬村、池田町など近隣市町村からも艇庫を訪れるようになっている。

3] 平成元年から信州大学の野外活動授業カリキュラムに、同6年からは八坂村、美麻村、白馬村など隣接する村が、過疎化対策として実施している全国各地からの山村留学生(美麻学園生徒)の体験学習に、カヌーなどの海洋性スポーツが取り入れられるようになった。また、大町市内の小・中学校、高校でもキャンプ等の課外授業に、さらには県外からの高校等の修学旅行のプログラムにカヌーやボードセール体験が加えられるなど、学校教育の面からも大いに役立っている。

4] 平成9年、氏が積極的に指導に携わって大町海洋少年団が結成されて、団員の技術も向上し、同年8月新潟県柏崎市で開催された少年少女ヨットレース大会に初参加、内水面での海洋性スポーツしか経験したことのない少年少女たちに海を体験させることができた。また、同年11月には活動の活発化を願って海洋クラブにディンギーヨット1艇を寄贈した。

5] 海洋クラブの組織替えを提案し、平成10年からは指導部、ジュニア部などの専門部を設け、青少年を対象とする後継者育成と成人会員を対象に技術力向上と新しい指導者の発掘に取り組んでいる。

((財)ブルーシー・アンド・グリーンランド財団推薦)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION