森下 定計(もりした さだかず)(昭24.1.27生・長野県下伊那郡泰阜村)
長野県泰阜村において多年にわたり小中学生への剣道指導を継続し、さらにはボランティアグループのリーダーとして活躍するなど、青少年の健全育成と地域環境の美化に貢献された。
1] 昭和46年7月以来、泰阜少年剣道クラブの指導員として毎年30〜40名の小・中学生の指導を続け、27年間に延べ1000名に及ぶ子どもたちの剣道指導を行うとともに、飯田地区剣道連盟の理事として広域にわたる剣道の振興に努めている。クラブ出身者の中には、既に同クラブで後輩の育成活動に尽力している者、また青年団や消防団役員、婦人会役員等、地域リーダーとして幅広く活躍している者も多い。
2] 己に厳しく、子どもたちには常に愛情を持ってあたる指導ぶりから、子どもたちはもとより保護者や地域の人々からは、得がたい指導者としてその信望は厚い。氏の、心身の鍛練とともに技術の向上にも熱心な指導により、平成9年には飯伊地区大会・個人の部で優勝するなど、昇級審査や各種大会において優秀な成績を上げている。
3] 平成7年には近隣5町村の8剣道クラブに呼びかけて下伊那南部地区剣道クラブ合宿をスタートさせた。剣道に励む子ども同士が町村の枠を越え、親睦を深めるとともにお互いの技術の向上を図ることを目的に、毎年1回夏休み中に1泊2日で開催しており、下條村、阿南町など5町村からの参加者約100名の主任指導者として、活躍している。
4] 昭和59年以来、地域のボランティアグループ・千成会(6名)の代表となり、毎年4月には村内の県道沿い等への桜の植樹を率先して実践し、これまでに300本、全長5kmに及ぶ桜並木を完成させ、夏、秋の下草刈りや消毒も行っている。
また、グループ以外でも自らの活動として道路端の空き缶拾いや、冬期には県道や地区内生活路における凍結道路への砂撤きなどを、ボランティア精神を発揮し実行している。
(長野県教育委員会推薦)