遠藤 正夫(えんどう まさお)(昭3.11.26生・山形県鶴岡市)
多年にわたる教員生活において実践した地域に密着した社会教育活動の経験を生かし、レクリエーション活動の啓蒙と指導者の養成に傾注するなど、青少年の健全育成に貢献された。
1] 昭和23年から40年間にわたる教員生活において、一貫して体験を通して子供の心を育てる具体的・創造的な教育活動の展開に努め、地域の父母ぐるみでスポーツ少年団の結成、鮭の稚魚放流、ヨット学習を実践するなど、社会教育活動の要素を学校教育に生かし、大きな成果を上げた。
退職後、鶴岡市の社会教育指導員となり、豊かな識見を生かして市内各地区で開催される青少年・成人・婦人・高齢者学級や講座等を担当して参加者の指導に力量を発揮するとともに、社会教育団体の育成に努めた。
2] レクリエーション活動の啓蒙に在職中から意を注ぎ、昭和52年鶴岡市レクリエーション協会設立とともに副会長(平9〜会長)に就任、同53年山形県レクリエーション協会理事(平9〜副会長)となり、以来、特に指導者の養成に力を注ぎ、「コミュニティ・レクリエーションワーカー養成講習会」など各種の講習会を開催して多くの指導者の育成に努めている。また、鶴岡市をはじめ三川町、立川町など近隣7町村において子ども会、婦人会、青年団体、障害者団体など様々な団体の研修会等の開催、指導者の派遣等を積極的に推進し、レクリエーション思想の啓蒙と活動の活発化に尽力した。
3] 昭和58年に鶴岡市レクリエーション協会は全国表彰を受けたが、活動の理念と実践の原動力となった氏の功績は大きい。同62年全国レクリエーション大会の山形県での開催に際しては、新たに基調講演や分科会など指導者の研修会を企画・実施して、全国大会運営の基礎づくりを果たした。
4] レクリエーションを学校教育の場に融合させる学校レクリエーションの分野において、山形県内の第一人者として活発な実践活動を続ける一方、平成6年からは社会構造の変化に対応した子育てを支援し母子保健を効果的に推進しようと設立された、「鶴岡市すこやかな子供を産み育てるネットワーク推進委員会」会長として、公民館、幼稚園、病院、子育て相談室等の関係者とともに子どもたちの健全育成に真剣に取り組むなど、幅広い活動を実践している。
(山形県教育委員会推薦)