高橋 繁(たかはし しげる)(昭5.11.17生・秋田県秋田市)
多年にわたり秋田市や県のスポーツ活動指導者として活躍するとともに、スポーツ少年団の活性化と指導者の資質向上に努めるなど、青少年の健全育成に貢献された。
1] 昭和40年教職の傍ら、秋田市野球スポーツ少年団(下浜・勝平・旭南)の指導者、同58年からは市スポーツ少年団育成会委員にもなり、以来、団員の指導に活躍するとともに全市スポーツ少年団種目別交流大会の夏休み中の実施を計画して実現し、団活動の活性化に尽くしている。この間、58年3月には種目別少年団活動に体験を取り入れ、指導者の資質向上を図ることを目的とした「研修資料-野球編-」を作成し、発育・発達面で重要な時期にある子供たちへの指導方法の方向付けに大きく寄与した。
2] 平成3年4月秋田県スポーツ少年団事務局員、同5年からは事務局長となり、登録団体765団、加入者26500名、指導者3700名の活動を支えることとなった。スポーツ少年団活動の発展と子供たちの育成にあたる指導者の資質向上のためには、単位団の指導者全員が有資格者になることが不可欠であるとして、スポーツに対する深い理解と行動力をもって活躍している。
スポーツ少年団員を指導するために必要な資格である認定員養成講習会を、県内各市町村で開催している。会場や時期については市町村の要望に合わせ、また講習内容も1日目も2日目も同一にして受講しやすいように工夫するとともに、氏は各会場に必ず出席して趣旨の徹底に努めるなどの配慮が実り、現在の有資格者は90%台に達している。
3] 平成5年の県スポーツ少年団創設30周年に際しては、記念誌発刊や団員・指導者約800名が参加した記念総合大会等が実施されたが、事務局長として各事業の企画・運営の細部にわたり、優れた指導力と統率力を発揮して成功に導いている。健康で活力ある団員の指導育成に傾注し、スポーツを通じて青少年の健全育成に寄与している功績は大きい。
(秋田県教育委員会推薦)