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渡邉 孟(わたなべ たけし)(昭6.11.3生・大阪府箕面市)

卓越した語学力で東京オリンピックの善意通訳奉仕をして以来、多年にわたり善意通訳ガイドとして観光案内や通訳で活躍するとともに、大阪SGGのリーダーとして国際交流の推進に貢献された。

1] 学生時代に培った卓越した語学力を生かし、昭和39年の東京オリンピックをはじめ、同45年大阪万国博覧会などで語学のボランティアである善意通訳ガイドとして通訳や観光案内に活躍し、54年国際観光振興会の善意通訳登録、57年12月積極的に活動するには組織化が必要であるとして、日本で初めての善意通訳者組織化団体「大阪SGGクラブ」を中心となって設立、会長に就任した。

以来、モットーとする「人と人のふれあい」「もてなしのこころ」「言葉よりも誠意」で、学生から年輩者まで職種も年齢層も違う会員をまとめ、傑出した実行力と企画力で大阪における善意通訳運動の中心的な役割を果たして、大阪の観光行政の振興、さらには国際親善の向上に寄与している。

2] 活動内容は多岐にわたり、ボランティア通訳の拠点のJR大阪駅観光案内所、大阪城天守閣案内所、大阪国際交流センターなど府内4ヶ所での外国人観光客らの手助けをはじめ、大阪府や大阪市、大阪21世紀協会、国際文化交流協会等の要請に応えて、花博・天王寺博・大阪城博などの展覧会、天神まつりや御堂筋パレードなどのイベント会場での通訳、大阪の観光ガイドブック(英語版)の作成協力、平成6年の世界観光大臣会議、同7年のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)大阪会議などの国際会議・国際大会での案内ガイド等、観光都市大阪を第一線で支えている。

昭和63年以来毎年秋に大阪城公園で開催している「いんたーぴーぷるUNDOKAI」では実行委員長を務め、また、平成2年には善意通訳全国大会大阪招致の実行委員として尽力し、地元の代表として企画、運営にあたり、成功させた。

3] 昭和40年ボーイスカウト箕面第2団指導者となって以来、多年、ジャンボリーや特別イベント等での通訳、各種委員としても活躍する一方、留学生等からの各種相談やホームステイ・ビジットにも積極的で、この40年間に数百名の外国人を受け入れるなど、民間レベルの交流“民際”の推進に大きく寄与している。

* SGGクラブ(Systematized Good-Will Guides Club:善意通訳者組織化団体)

(大阪府推薦)

 

 

 

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