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山村 喜美子(やまむら きみこ)(昭6.7.21生・東京都渋谷区)

多年にわたり海外からの留学生や研修生をはじめ外国人に対する日本語指導やホームステイ、日本文化の紹介などのボランティア活動を実践し、国際親善に貢献された。

1] 昭和54年に横浜市教育委員会による「外国人に対するボランティア講座」を受講してボランティア活動の基本を学び、以来現在まで、開発途上国の造船関係者を受け入れている海外造船協力センターへ出向き、研修生の生活指導の一環であり重要な科目でもある日本語の指導を実践、同センター最年長のボランティアとして活躍している。

家庭科の教員資格を有し、自宅で家庭アトリエを開いて近所の主婦らに洋裁の実技指導をした経験から、愛情をもって接する、をモットーに毎週4回の日本語指導を継続しており、また研修を終了して帰国した元研修生との通信も頻繁に行っているなど、草の根の国際親善に寄与している。

2] 昭和54年研修生らに日本文化を紹介しようと、自身の茶道(表流)の免状を生かしてお茶会を企画、道具を揃え心得のある協力者の賛同を得て実現させて以来、来日する研修生全員が「日本のお茶」を楽しんでいる。

また、研修生をはじめとするホームビジットも家族の協力を得て活発に実践し、毎年10名前後の受け入れを継続して、自宅での茶会、雛祭り、盆踊り等、日本の文化や行事の紹介を行い、これまでに約200名を受け入れている。

3] 昭和53年4月から6年間、教護学校の横浜家庭学園の講師を務め中学生約50名に毎週2回4時間にわたって家庭科を指導する一方、同54年5月から平成元年3月まで10年間にわたって毎週3日間、ときには5日間、横浜市にあるメキシコ名誉領事館においてビザ発給の手伝いを、いずれもボランティアで行った。

また、国際交流ボランティアの会の主要メンバーとして、昭和54年6月から米国国務省日本語研修所において米国、カナダ、ニュージーランドの外交官等に日本語の指導を続けるなど、幅広い活動を通じて国際親善に貢献している。

((財)海外造船協力センター推薦)

 

 

 

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