国際社会への貢献
多年にわたり国際親善、海外協力・援助等に顕著な貢献をされた方々(6件)
金井 マルシア 美恵子(かない みえこ)(昭24.8.15生・群馬県高崎市)
高崎市において、語学力を生かし、市民ボランティアとして在住外国人への生活相談や児童生徒への日本語指導、さらには市民を対象とするポルトガル語講師を務めるなど、国際交流に貢献された。
1] 昭和63年12月にブラジル・サンパウロ市から来日して以来、日系3世の氏は夫君の出身地である群馬県高崎市において、語学力を生かした国際交流活動をボランティアで実践している。
同市には、外国人約2300名そのうち約400名のポルトガル語圏出身者が在住していることから、平成2年以来毎年春と秋、地域の公民館で毎週1回(午後7時半から1時間半・10回コース)約2ヶ月間にわたって開催する日本語教室の講師を務め、同市をはじめ藤岡市、渋川市等から参加するポルトガル語圏出身の外国人を対象に日本語を教えている。また、同3年からは毎週2回市内の小中学校へ出向いて、ポルトガル語圏出身の在籍児童に対する日本語の個別指導などを続けている。
2] 平成4年から毎週1回、同10年5月からは毎週2回、市役所で開催する外国人の生活相談や就労相談にも携わる一方、同6年から毎月1回市の各種情報を1人でまとめ「ニュースレター」として約100名の外国人に情報を提供し、さらには日常生活に必要な生活情報ハンドブックの発行にも尽力している。
3] 平成3年から毎年春秋の2回、地域の公民館において市民を対象とする国際理解語学講座のポルトガル語教室の講師を務めている。高崎市では英語、中国語の教室は開設されていたが、ポルトガル語教室は氏のボランティアによって実現したものであり、毎週1回(夜間10回コース)語学のみならずブラジルの生活や文化等を紹介するなど、日本ブラジル両国の文化交流の促進に寄与している。
4] 日頃から日本人と外国人との相互理解の促進に意を注ぎ、各種の交流イベントや国際理解講座等の企画運営、ポルトガル語圏の使節団が来県したときのボランティア通訳などでも活躍し、なかでも平成8年に高崎市の姉妹都市サント・アンドレ(ブラジル・サンパウロ)からサッカーコーチが来県し、3ヶ月にわたって同市の小中高校で指導した際には、昼夜の別なくほとんど1人で通訳に携わった。
夫君(輝久氏)も勤務の傍ら、ボランティアで同市の国際交流協会都市友好部会長として姉妹都市等との友好親善のため活発に活動しており、ポルトガル語教室では氏とともに指導にあたっている。
(群馬県推薦)