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毛利 美恵子(もうり みえこ)(昭17.8.1生・愛媛県字和島市)

自らの家庭を火災等の災害から守ろうと、多年にわたり字和島市において婦人防火クラブのリーダーとして、防火意識の普及と火災予防思想の周知活動を実践し、地域の防災、防火に貢献された。

1] 昭和63年4月「防火の第一歩は家庭から」をスローガンに、自分たちの家庭を火災等の災害から守ろうと地域の婦人130名と宇和島市錦町婦人防火クラブを結成した。平成4年には宇和島地区婦人防火クラブ連合会長となり婦人防火クラブの育成指導と発展に努め、当初1クラブ130名のスタートから18クラブ1130名に達する組織に発展させた。またクラブ員の年齢層を幅広くし活性化を図ろうと、保育園児の母親による防火クラブを結成させるため積極的に保育園に働きかけるなど防火活動の活発化に尽力した。さらには毎年2回消防職員を講師に招いて防火講習会を行うなどクラブ員の研鑚にも力を入れている。

2] 自らが先頭に立って防火防災についての普及啓発活動を実践し、防火意識の高揚を図っている。その中の活動として地域住民に対し春秋の火災予防運動期間中は、街頭で防火パンフレット等の配布、クラブ員とともに宣伝車で巡回し防火広報を実施しているほか、家庭における防火対策の手引き及び天ぷら火災等の初期消火技術の習得を呼びかけて訓練等を行い、防火知識の習熟に努めている。

また、火災予防運動期間中に行う防火もちつきには婦人防火クラブの協力が必要不可欠であり、氏は先頭に立って指揮をとり防火を呼びかけるなど、重要な役目を果たしている。

3] 防火のみならず、有事に際しての応急救護技術の習得が家庭を守る婦人には必要と考え、自ら率先して消防本部主催の普通救命講習会を受講するとともに、婦人防火クラブ員の受講促進に尽力するなど、防火活動を地域に定着させるための地道な努力を続け地域住民の安全に貢献している。また宇和島駅前商店街(天神地区)の婦人会会長として駅前商店街に花壇を設けて季節の花を咲かせて地域の活性化を図った。

((財)日本防火協会推薦)

 

 

 

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