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(社)琉球水難救済会宮古島(みやこじま)東急リゾート救難所

(代表 坂田 純一・沖縄県宮古郡下地町)

平成10年3月26日午後沖縄県宮古島の下地町前浜ビーチで、シュノーケルを使用して遊泳中の女性が溺れた。通報を受けた救難所員らは着衣のまま海に飛び込み、沖合約30mで波間に浮き沈みしていた女性を海岸に抱え上げるとともに、人工呼吸等の応急手当を交替で施し無事救助された。

平成10年3月26日午後3時35分頃沖縄県宮古島下地町の前浜ビーチで、島を観光ツアーで訪れていた女性がシュノーケルを使用して遊泳中に溺れ、うつぶせになって海面に浮かんでいるのをツアー仲間が発見した。急いで近くの船溜まりに駆け込み、作業をしていた東急リゾート救難所所員に救助を求めた。救助の要請を受けた所員は、一緒に作業をしていた所員に同救難所所長への応援連絡を頼むとともに、発見者の案内でもう一名の所員と海岸へ駆けつけた。

海岸に到着した所員2名は、波打ち際から沖合約30mの海面で波間に浮き沈みしている女性を確認するや、着衣のまま海に飛び込み協力して女性を水中で抱えて海岸に引き上げたが、口から泡を吹き溺者特有の症状を示していた。意識の有無を確認するため、肩を叩き耳元で呼びかけたが意識は無く、心肺機能も停止している状態であった。

所員2名は女性を仰向けに寝かせて気道を確保し、交替で心肺蘇生法による人工呼吸、心臓マッサージを施した。応急処置を開始して間もなく救難所所長以下所員が駆けつけて加わり、交替で心肺蘇生を続けたところ、女性は数分後に息を吹き返し、所員が手配した救急車で意識不明のまま病院に急送され手当を受けた。その後意識も回復し無事に退院することができた。

同救難所は、昨9年末に東急リゾート職員により新設された。夏季海洋レジャーシーズンを迎えるにあたって、平成10年3月3日に所長以下所員全員が心肺蘇生による応急手当の訓練を受けたばかりであり、救助にあたった所長以下所員の迅速・適切な応急処置が功を奏し、訓練の成果を見事に発揮して尊い命を救った。

((社)日本水難救済会推薦)

 

 

 

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