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鈴木 友則(すずき とものり)(昭51.9.14生・茨城県那珂郡東海村)

平成9年12月29日夜、JR常磐線水戸駅で男性がホームから線路に転落したのを見るや、自身の危険を顧みず救助のため線路に飛び降りるとともに反対側のホームにいた大学生2名に協力を求め、直後に入ってきた特急列車に巻き込まれる寸前で、安全な貨物用線路に男性を移動させ、尊い人命を救助された。(協力者2名:小塚正崇、後藤田善士)

平成9年12月29日午後9時45分頃、氏がJR常磐線水戸駅4番線ホームで列車を待っていたところ、同ホームの中央階段付近を歩いていた男性が突然約1.2メートル下の下り線の線路に前のめりに転落した。男性は倒れたまま身動させず、また付近には誰もいなかった。

約10メートル離れた場所から目撃した氏は、駅の構内放送で特急列車が9時47分に下り線ホームに到着することを知るや、男性が列車に轢れてしまうと判断し、自身の危険を顧みず、咄嗟にホームから線路へ飛び降り倒れている男性に駆け寄ったところ、意識を失っていたので大声で付近にいる人に救援を求めた。線路反対側の5番ホームでアルバイトをしていた、小塚正崇、後藤田善士の両名が氏の声を聞きつけ、小塚氏はすぐさま線路に飛び降り、氏と倒れている男性のそばに駆けつけた。

氏と小塚氏は協力して、意識不明の男性をそのままホームへ引き上げようとしたが、特急列車がすぐ近くに迫っていたため、氏が男性の頭を、小塚氏が足を持ち安全な貨物用線路へと移動させた。男性を移動させた約30秒後に列車は、予定時刻どおりホームに到着した。

一方、後藤田氏は救急車を手配するため駅の階段を一気に駆け上がって駅員に事故の発生を知らせ、救急車の手配を依頼した。救出された男性はすぐに救急車で水戸日赤病院に急送され、その後意識を取り戻した。

氏と、協力した小塚氏と後藤田氏、3名の連携プレーにより男性は救助されたが、偶然転落を目撃したとはいえ列車の到着まで2分弱、自らも危険な状況になると知りつつ、咄嗟に救助のため線路へ飛び降りるとともに、周りに協力を求めた氏の迅速な救助行為は賞賛に価するものである。

(茨城県推薦)

 

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小塚 正崇

 

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後藤田 善士

 

 

 

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