<結果>(表6)
(2) 式=ダミーのみの計測(コラム2):MB Dummy2のみ有意に負、効果21%、
MB関係が強いと、借入に依存し、その効果は小さくない。
(3) 式=交差項、
● 関連会社=負、救済オプションヘの需要が小さい。
● 独立系企業;Q、DA係数上昇
FFOでは、期待収益の高い企業が、NRO負債を選択するという関係が、明確。銀行の顧客は、減少し、しかもその顧客の期待収益の低い企業。
(4) LFO企業群の負債選択(表7)
● 89年末の平均依存度は、37.8%であり、84年末の17.2%を20ポイント以上上回る。D2の変動係数は、84年末の1.56から89年末0.88に低下、旺盛な社債による調達。
● デフォルト・リスク(DA)と負、事業リスク(st.ORRS)とも有意な負の相関。
LFOでは、過去の利益の変動は負債選択に影響を与える。
この結果は、転換分を考慮したD2'でも支持される。
● D2は、将来収益の代理変数Qと有意な相関を持たない。(FFOと異なる)
解釈、
1) 有担保社債、及び銀行保証付社債と、銀行借入との間には負債としての選択として大きな差がなく、そのため将来収益の高いプロジェクトには、債権を選択し、低いプロジェクトの場合、借入を選択するという関係は見られない。
2) LFO企業にとっても社債と負債は、モニタリングの強度の点で重要な相違があるが、LFO企業群には、ガバナンス特性の異なる企業群が存在するため、それが効果を相殺して、qと負債選択の間の明確な関係が見られなかった。
(5) ガバナンスの効果:(表8)

● ダミーのみの計測;所有型企業で正、その他は、無相関。
Q、DAの影響は、所有型企業は独立系企業と類似、MB、関連企業と大きく異なる。
● 交差項の効果:
1. 関連会社、正、事実上非感応。
2. MBのダミー、有意に正。ロバスト。
高い将来収益を期待しうるプロジェクトを持つ企業がbondを選択した。
MBは、将来収益の低い企業に借入を提供、