司会者 今日はご多忙のなか皆さんお集まりいただきまして、ありがとうございます。
まず、このセミナーについて簡単な説明をさせていただきます。当財団の研究事業部では3種類のセミナーを開催しております。まず、アフタヌーン･セミナーです。アフタヌーン･セミナーというのは、一般の意見交換を目的としたセミナーで、どなたでも参加できます。専門的な知識がなくても意見を交換するということで、そういう場を提供することを目的としています。もう1種類はGFRS政策セミナーです。これは、基本的にはタイムリーなお話をするというものです。月に1回ぐらいで、今の政策に非常に密接な関係があることをトピックにして、その分野で活躍しておられる方を日本の内外から講師に迎えて、お話を伺い、意見交換を行う。これは基本的には範囲はそれほど広くないということです。それからもう1種類は、本日始めさせていただくGFRS研究セミナーです。これは割と専門的なセミナーで、必ずしもタイムリーな話題でなくても、日本経済の抱えている問題を中心に行います。その分野の講師をお迎えして、一定の専門の知識を持っていらっしゃる方に集まっていただいて、そういう会合をするということです。今日の夜は1回目の研究セミナーです。講師は宮島先生です。
講師の宮島先生について、簡単に履歴などを紹介させていただきます。皆さんのお手元には案内をもうお配りしていると思いますが、宮島先生は、1978年に立教大学経済学部を卒業後、85年には東京大学大学院経済研究科第2種博士課程修了、その後東京大学社会科学研究所助手を経て、89年より早稲田大学商学部助教授、95年以後は教授を務めておられます。宮島先生はこのほかにもいろいろなところでご活躍されておられますが、例えば1992年から94年まではハーバード大学客員研究員、1993年から94年の間は世界銀行コンサルタンティングの仕事もされました。また、ハワイ大学のコンサルタンティングの仕事もなさっています。現在も、通産省の21世紀の経済社会研究会委員のメンバーです。ほかにも論文を多数発表しておられます。こういうことで、今回は1回目のGFRS研究セミナーの講師として、日本の企業金融の構造変化とガバナンス構造の変容についてお話をしていただきます。
2. 講師報告
宮島 早稲田大学の宮島でございます。よろしくお願いします。
