第2部 巻末資料
第10回GFRS政策セミナーレジメ(その1)
宮城大学 事業構想学部
助教授 糸瀬 茂
平成10年9月29日
1 マクロとしての不良資産問題をどう捉えるべきか
不良資産の総額はいくらあるのか
30兆円の公的資金の意味-自分の税金で自分の預金を守る
すでにあった公的支援
● 8年間におよぶ公的支援
● 対価を払わなかった日本の銀行
● 対価を払ったアメリカの金融機関
貸し渋りをどう捉えるべきか
● ビッグバン=市場原理の導入
● 破綻銀行の受け皿銀行は不良資産を受け入れるべきではない
● そもそも債務超過の銀行とはどういう状態か
● 金融機関の淘汰→取引先企業の淘汰→人材の淘汰
貸し渋りをなくすにはどうすればよいか
● 200兆円の貸し過ぎ(借り過ぎ)
● 銀行自身のイニシアチブによる解決策
● 政府のイニシアチブによる解決策
● 中・長期的見通し-外資系ノンバンクの参入
2 政府・自民党の政策について
1930年代アメリカは学ぶべき先例か?
● 大恐慌とその後の金融政策
● 日本と似て非なる30年代アメリカの時代背景
● S&L大量破綻の原因は金融政策そのものにあった
● S&L大量破綻の教訓から生まれた「早期是正措置」
● 早期是正措置の本来的目的とは
● 否定された「トゥー・ビッグ・トゥー・フェイル」の原則
● なぜ時価主義会計が導入されたのか