第2部 巻末資料
アジア通貨・経済危機と日本
於 国際研究奨学財団
原田 泰
経済企画庁
1998年7月21日
1. アジア通貨・金融・経済危機
『アジア経済1998』から
2. いくつかの問題
(1) 要因と防止策
要因 対外債務+為替レートの過大評価+非効率な投資+不安心理(短期資本)
短資規制諭(投機家悪者論)VS.モラル・ハザード(要因の探究)
ビューティー・クイーン・シンドロームのアナロジーから
1] 男に近づけない
2] 男を見極める⇒日本に教える能力があるのか
3] 男もリスクを負担する
(2) アジアは1つではない⇒重病の国と軽微な国
韓国と台湾の比較
韓国の金融政策と財閥救済 自国通貨は印刷できるが外貨は印刷できない
Ph.Dは何をしていたのか
借入通貨と経営常識
あなたの父母の教えこそが正しい(あるイギリス人の言葉)
(3) IMFの処方箋は正しいか
日本におけるIMF論議
漸進的に行うのが常に正しいのか Cf.日本の不良債権処理
アジア的やり方は存在するのか
アメリカにおけるIMF論議⇒以下のような議論なしにAMF!?
IMFとは何か、何をなすべき組織か、何をもたらすのか
1] 固定為替レートがIMFの目的ではなかったか
ワシントン・コンセンサスで、推奨
2] 流動性危機か信用危機か
信用危機とすれば流動性供給は正しいのか
3] lMF救済のもたらすモラルハザード(借手+貸手)
腐敗が危機をもたらしたのか(Cf.インドネシアの場合⇒30年前から腐敗していた。資本逃避のインパクト⇒文明の崩壊シナリオ)
IMFの護送船団行政が危機をもたらした面がある。
IMFは誤った政策を推奨し、危機が起きたことによって権限を強めている。
日本の役人は叩くが、国際官僚はなぜ叩かないのか