香港の場合には、特殊なケースで、香港ドルを全部米ドルに換えても困らないだけドルを持っている。ですから、最終的に何が起きるかというと、香港人が、香港ドルを全部アメリカドルに換えてしまって、香港島に香港ドルが1枚もなくなってしまう。しかし、それでどうした。それで何が困るんだというと、困らない。何が困るんだと言っている限りは、守れると思うのです。
2番目の質問の1はノーです。つまり、マネーを増やせばいいわけであって、需要が弱いときには、かなりの部分が実質の所得に吸収されていくので、物価が上がるということはないと思います。ただ、これまでの経験で、不況から好況になるときには、どの資本主義の国でも少しは物価のリアクションがあります。
2番目の、「民の規制」という言葉がはやっていますが、まさにその「民の規制」も「官の規制」もやめれば、もっと価格は下がります。
B 調整インフレを目指しているのではないということですか。
原田 そうではありません。マネーを増やせば、生産が増えるのですから(笑)。
B つまり、あなたのおっしゃっていることは、好況がくるとしたときに、今までの商品の習慣があるから、そんなに急にばたばた変えませんよということですか。
原田 いいや、そうじゃないです。仕事が増えて、ものが増える部分に吸収されるということです。
B 要するに、マネーを増やせということですね。調整インフレという言葉はとりたくないということですね。
原田 私は、個人的な意見で「マネーを増やせ」ということは、ずっと昔から言ってきましたから、今もそうです。90年代になって、マイナスになった頃から「増やせ」と言ってきました。
B つまり、完全雇用余剰で、こんなにマネーを増やすのはおかしいよということですね。
原田 マネーを減らすのはおかしい。
B わかりました。ありがとうございました。
C 今回のお話は私の専門外ですが、私にできる質問を2つばかりさせていだきたいと思います。
ひとつは、橋本さんが経済政策の失敗で退陣しました。その要因で、too littleとか、too lateとか、いろいろ言われていますけれども、先ほどもちょっとお話に出て