もうひとつは、IMFは、アメリカが増資に反対したりするものだから、金が足りなくて、やはりそれを補強する必要があるのではないかということがありまして、IMFに対して真っ向からチャレンジするということではなくて、むしろコンディショナリティは基本的にIMFと同じものでやっていくべきだと思うのです。そうしないと、モラルハザードの問題があるという議論をしていったのだろうと思います。
したがって、AMFについても、IMFについても、おっしゃっているいくつかの点で感じるところはありますけれども、全体的にみれば、とくに国内通貨で使うために外貨で借りるということに関しては、もっと慎重であるべきであって、そういう意味では、先ほどの「男を近付けない」とかというような、ある程度の流入規制は、プルーデンシャル・ルールの観点からやってもいいのではないかというのが、今はIMFの中でも議論が高まっているし、そういう方向にいくのではないかと思います。
また、モラルハザードを防ぐという点から言えば、直接投資の重視ということがあります。
もうひとつオーダリー・ワークアウトという言葉を最近よく使っていますけれども、ボンドでファイナンスしてある場合でも、ボンドはあまりエスケープはできないから、デフォルトにしないのですが、ボンドについてもデフォルトにしてしまえばいい。その代わり、オーダリー・ワークアウトでディスクロージャーみたいなことをボンドでもできないかと。そうすることによって、短期の資金の流入をモラルハザードなしでやれないかという議論が高まっていると。
司会者 何かありますか。
原田 コメントするようなことはないのですが、たしかに一部の国に対しては固定レートはやめた方がいいのではないかということは言っていたようではあります。
それから、ディスクロージャーすればモラルハザードを生まないというのは、どうなのかなと思います。
A それは、私は誤解だと思いますよ。ディスクロージャーしたって、バブル的なことが起こるときは、一斉に起こりますから。それはIMFがディスクロージャーをやればうまくいく、トランスパレンシーが確保できればうまくいくというけれども、日本のバブルだって、ディスクロージャーが足りなかったからではないと思うし、今のアメリカのバブルだって、いずれはじけたらどのようにアメリカ人は対処するのかなと思うので、実はそれはあまり信じていないのですが、ここで偏り過ぎた言い方をしました。