日本財団 図書館


れども、その男たちはすぐにいなくなってしまい、結局幸せになれないというのです。アジアの通貨危機もこれと同じで、エマージングマーケットだとかといって持ち上げて、外資がよってきて、それがぱっと逃げてしまったというのです。

では、ビューティー・クィーンが幸せな人生を送るためにはどうしたらいいかというと、3つあると思う。ひとつは、男を近付けないようにすることです。2番目は、男を見極める能力を身につけることです。3番目は、男にもリスクを負担してもらうということです。リスクを負担するというのは、たとえば婚姻制度があります。逃げるときには、アメリカのように多額の慰謝料をもらうようにするというようなことです。

男を近付けないというのは、短資を規制するというのと同じです。男を見極めるというのは、タイの銀行がリスクマネージメントをきちっとできるようにすることです。そのために監督を強化していくという議論で、日本の方でも、そういうことをおっしゃる方がいます。関係者の方がいらしたら失礼になりますが、そもそも日本にはそんな能力はないと思うのです。日本ばかりではなくて、アメリカにだってない。今、アメリカは日本に対して偉そうなことを言っていますけれども、要するに1980年代にS&Lで大失敗して、その大失敗のノウハウを持っているだけなのです。男を見極めるというのは難しいことであって、これは美人の女性の永遠の課題です。それと同じように、無謀な投資をしないで、いい投資をするというのは、人類にとって、資本主義が15世紀に地中海で生まれて以来の課題であって、それは単純にノウハウ化して教えるというようなものではないと思います。

3番目は、リスクを負担してもらうことで、直接投資を促進することです。直接投資であれば、リスクも分担させることができるわけです。

アジアの国をみてみますと、直接投資についての規制を残したままで、短期資本の流入規制を非常に緩くしました。遊び人を歓迎して、結婚してくれる男を除外するという政策をやったから間違いになってしまう。もし金融規制を緩和するのだったら、両方すればもう少しいい結果になったと思います。直投も短期資本も、規制はすべて緩めるということをしておけば、今よりはいい状況であったと思います。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION