昨年の12月7日から11日までの5日間、オーストラリアのメルボルン郊外のダンデノンで、TAFISA(国際トリム・フィットネス生涯スポーツ協議会)主催による第10回国際ゲームズフェスティバルが開催された。
約30カ国から300名が参加して、各国の伝統的なスポーツやゲームのパフォーマンスが行われた。全体の傾向として、ゲームや子供の遊び的なものが多かったので今一つ迫力に欠けたが、固有の文化の中で育った独得の味わいのあるものも多く、また大陸は違っても内容が似通ったゲームがあるなど興味深い点も見られた。米国からは、SSFスポーツ・フォア・オール国際フェアでもおなじみの「フットバッグ」と「フライングディスク」が参加し、地元の小中学生を中心とした来場者を楽しませていた。
ゲームズフェスティバルと時を同じくして、ASFAA(アシアニア・スポーツ・フォア・オール協議会)のコングレスが12月8日、9日の2日間開催された。今回のテーマは「スポーツおよび活動的な生活への参加の促進」で、基調講演は、ASFAA副会長で大阪体育大学教授の池田勝氏から「世界各国のスポーツ振興計画と日本のサッカーくじの実情」のテーマで話された。その後、2日にわたり、オーストラリア、韓国、エチオピア、南アフリカ等の出席者から、スポーツ・フォア・オール推進に関する発表がなされた。
会期中、8日に開かれたASFAA理事会には、マレーシア、韓国、中国、ベトナム、オーストラリア、日本の6カ国から理事6名が出席し、2002年のコングレスの開催都市等についての検討がなされた。まだ一度も開かれていない中国とベトナムが候補地として挙がった。総会は9日に開かれ、11力国12組織22名が出席し、理事会での決議事項が承認された。
次回の理事会、総会は今年の11月に地中海のキプロスで開催され、役員の改選が行われる。
クローズアップナウ
*このコーナーではスポーツ・フォア・オールの精神がキラリと光る自治体を紹介します。
この夏、青森は「スポーツ立県」を宣言する
青森県
青森県スポーツ立県宣言記念イベント
実行委員会事務局
青森県は来る7月11日、「スポーツに親しみ、スポーツに強い青森県」の実現を目指し、「スポーツ立県」を宣言します。
21世紀を目の前に控えた今、自由時間の増大や高齢化の進展及び健康志向の高まりの中で、生涯にわたってスポーツに参加し、スポーツを通じて楽しみや喜びを味わいながら、心の豊かさや生きがいを求める人々がますます増えてきています。
このような状況から、県民の誰もが、それぞれの体力や年齢、目的に応じて、いつでも、どこでもスポーツに親しむことのできる社会環境を創り出すことは、本県が目指す福祉日本一の実現や青少年の健全育成を図る上からも重要な施策のひとつであります。また、本県のスポーツ選手が目標に向かって努力し、活躍する姿は、県民に夢や感動を与え、青森県を誇りに思う郷土愛を育み、県民一人一人のいきいきと輝く、明るい生活の実現に大きく寄与するものと確信しております。
平成15年度の第5回アジア冬季競技大会の開催が正式に決定していること、さらに19年に全国スポーツ・レクリエーション祭の本県開催が内定していることなどから、国内外の人たちと交流を深めながら、スポーツに対する県民の気運を大いに盛り上げて、大会の成功に向けて努めて参ります。
そこで、7月11日の日曜日、県総合運動公園において、「スポーツに親しみ、スポーツに強い青森県」の実現を図るため、我が県は「スポーツ立県」を高らかに宣言します。県民のスポーツ意識を高揚させるとともに、スポーツを通して躍進する青森県の姿を県内外に広くアピールします。
当日には、知事の宣言セレモニーを中心に、県民をはじめ、多くの人たちの参加を獲て、県民生涯スポーツフェスティバル、スポーツ体験プラザ、アトラクション、そして国際スポーツ親善試合として、日本選抜チームとニュージーランドの強豪チームとの国際ラグビー親善試合を開催する予定です。
また、宣言年には様々な記念事業を展開する運びとなっており、たとえば、豊かでバラエティーに富んだ本県の自然を生かしたアウトドアスポーツなどを開催し、多くの県民のスポーツへの参加意欲を高めるとともに、全国からも参加者を募り、本県の素晴らしさを紹介していきます。
この宣言を契機に、地域の特性を生かした一層のスポーツ振興、子どもから高齢者・障害者を含めた、多くの県民のニーズに応じたスポーツ環境づくり、競技力向上を視野に置いた指導者の養成・確保と選手強化、といった21世紀を見据えた中・長期的展望にたった施策を、各市町村及び各関係団体の御協力を得ながら展開し、本県におけるスポーツ振興・発展に努めて参ります。