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4]船舶の巡航速度については、貨物船全体では10〜15ノットが多いこと、タンカーなどの速度が遅いことがアンケート調査などによって知られている。タンカーなどは、運航上、積み荷状態により巡航速度が大きく異なることも予想されるが、ここでは聞き取り調査を参考に以下のように設定した。

 

表3.3-22 各船舶の巡航速度

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5]巡航速度V、時間当たりの燃料消費量Fhから、排他的経済水域を航行する外航船舶の燃料消費量率はそれぞれ以下のように求められた。

F200mile=200÷V×Fh

なお、表3.3-20に示したように、5大港については10,000総トン以上の船舶について更に細かい区分による集計が可能である。大型船舶は平均総トン数の設定で燃料消費量が大きく変化する。また、コンテナ、タンカーなど大型船の入港が多いことが想定される。そこで、5大港を利用する大型船については、表3.3-20に示した総トン数階級ごとの平均総トン数を設定し、表3.3-25に示す燃料消費量を用いた。このとき、平均総トン数以外の主機定格出力、航行速度などの推定式については10000総トン以上と同じ数値を用いた。

 

 

 

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